歯科コラムcolumn
親知らずの抜歯は必要?武蔵小金井の歯科医が症例別に判断基準を解説2026/05/19
「親知らずが痛い」「抜いたほうがいいと言われたけど怖い」という声をよく聞きます。親知らず(第三大臼歯)はすべての人に生えるわけではなく、生えても問題のないケースもあります。本記事では、親知らずの抜歯が必要な症例・不要な症例の判断基準と、抜歯後のケアを解説します。
親知らずとは
親知らずは通常、10代後半〜20代に生えてくる最後臼歯です。現代人は顎が小さくなっているため、正しい位置に生えず、斜めや横向きに埋まっている(埋伏歯)ケースが多くなっています。日本人では約60〜70%が何らかの問題を抱えた親知らずを持つとされています。
抜歯が推奨される主なケース
- 繰り返す歯肉炎(智歯周囲炎):歯肉が腫れ・痛みを繰り返す
- 虫歯:親知らず自体や隣の歯(第二大臼歯)が虫歯になっている
- 歯列への影響:萌出圧で前歯が押され叢生を引き起こしている
- 横向き埋伏:隣の歯の根を溶かすリスクがある
- 矯正治療の妨げになる場合
経過観察でよいケース
まっすぐ正常に生えており、清掃が十分できている場合や、完全に骨の中に埋まっており症状がない完全埋伏歯は、経過観察の対象となります。定期的なレントゲンチェックで変化を確認します。
抜歯の流れと術後ケア
抜歯は局所麻酔下で行います。難抜歯(埋伏・骨削除が必要)の場合は30分〜1時間程度かかります。術後は①ガーゼを20〜30分しっかり噛む、②当日の激しい運動・飲酒・喫煙を避ける、③処方された抗生剤・痛み止めを指示通り服用、が基本です。ドライソケット(抜歯窩の治癒不全)を防ぐため、うがいのしすぎにも注意が必要です。
武蔵小金井のハーヴェスト歯科での親知らず抜歯
当院ではCTを用いた精密診断により、神経・血管との位置関係を事前に把握した上で抜歯を行います。難症例は近隣の口腔外科専門医への紹介も行っておりますので、まずはご相談ください。
抜歯後の回復期間と生活上の注意点
抜歯後の腫れは通常2〜3日でピークを迎え、1週間程度で落ち着きます。痛みには処方された鎮痛剤を食後に服用し、痛みが強い場合は我慢せずに追加服用の目安を守ってください。食事は抜歯後3〜5日程度は柔らかいもの(おかゆ・スープ・豆腐など)を中心にし、抜歯部位を避けて反対側で噛むようにしましょう。縫合した場合は通常1週間後に抜糸を行います。発熱・激しい出血・強い痛みの持続・口が大きく開かないなどの症状が出た場合は早めにご連絡ください。
なお、ドライソケットは抜歯後3〜4日目に強い痛みが再燃する状態で、血餅(血のかたまり)が失われることで骨が露出して起こります。予防のため、抜歯当日はうがいのしすぎ・ストローの使用・喫煙を避けることが大切です。
