歯科コラムcolumn
歯医者が怖い大人へ|痛み・音・吐き気の不安を減らす受診のコツを武蔵小金井の歯科医師が解説2026/10/21
「歯医者が怖くて、つい受診を先延ばしにしてしまう」「大人なのに怖いと言うのは恥ずかしい」——そう感じている方は少なくありません。麻酔の注射の痛み、削る音、においや吐き気、口の中を見られる恥ずかしさなど、怖さの理由は人によってさまざまです。
結論からお伝えすると、歯医者が怖い大人の方は、最初に「歯医者が苦手です」と伝え、何が怖いのかを共有したうえで、相談や検査など負担の少ないことから段階的に進めるのが受診のコツです。痛みに対しては表面麻酔などの工夫があり、不安がとても強い場合には鎮静法という選択肢もあります。
怖いと感じるのは、決して気持ちが弱いからではありません。過去のつらい経験や「何をされるかわからない」という状況が不安を大きくしていることが多く、伝え方や進め方を工夫することで、負担を減らせる場合があります。
この記事では、武蔵小金井で歯科診療を行う当院の歯科医師が、怖くなる主な理由、不安のタイプ別の対処早見表、予約時や治療中にそのまま使える伝え方の文例、麻酔や鎮静法の考え方、受診を先延ばしにしないための相談の目安までを解説します。
この記事の目次
- 歯医者が怖いのは大人でも珍しくない?怖くなる主な理由
- 不安のタイプ別:痛み・音・におい・吐き気・恥ずかしさへの対処早見表
- 予約・受診前にできること:「歯医者が怖い」の伝え方の文例
- 治療中の不安を減らすには?合図・休憩・説明・麻酔の工夫
- 麻酔が怖い・痛いのが不安な方へ:局所麻酔と鎮静法という選択肢
- 怖くて先延ばしにしても大丈夫?相談の目安と、放置で治療が大きくなりやすい理由
- 何年も歯医者に行っていない・虫歯だらけで恥ずかしい大人の方へ
- よくある質問(FAQ)
- 武蔵小金井で歯医者が怖い・苦手な方へ
この記事の要点
- 歯医者が怖いと感じる大人は珍しくなく、過去の痛い経験、麻酔の注射、削る音やにおい、吐き気、恥ずかしさなど、理由は人それぞれです。
- 予約時や診察前に「歯医者が苦手」「初回は相談と検査だけにしたい」と伝えてよく、治療中の合図を決めておくと不安を減らしやすくなります。
- 麻酔の注射が怖い場合は、歯ぐきに塗る表面麻酔を先に行うなどの工夫で、注射の痛みを和らげることが期待できます。
- 音やにおい、吐き気への不安が強い場合は、うとうとした状態で治療を受ける精神鎮静法という選択肢もあります(痛みを伴う処置では局所麻酔を併用します)。
- 虫歯は自然には治らず、放置すると治療が大きくなりやすいため、怖い方ほど症状が軽いうちに相談することが負担を小さくする近道です。
歯医者が怖いのは大人でも珍しくない?怖くなる主な理由
歯医者が怖いと感じる大人の方は珍しくありません。怖さの多くは、過去の痛い経験や、音・におい・体勢など歯科治療ならではの状況から生まれるもので、理由がわかると対処の手がかりが見えてきます。
歯科恐怖症とは、歯科治療に対して強い不安や恐怖を感じ、受診をためらったり先延ばしにしたりしてしまう状態を指す一般的な呼び方です。この記事では病名として診断するのではなく、「歯医者が怖い」という気持ち全般を広く扱います。程度は人によって異なり、少し緊張する程度の方から、予約の電話をかけることさえつらい方までさまざまです。
日本歯科医師会の「テーマパーク8020」でも、歯科治療が好きな方は多くなく、その理由の多くは「治療が痛いから」だと説明されています(日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯科治療の麻酔」)。痛みへの不安は、多くの方に共通する自然な気持ちといえます。
大人が歯医者を怖いと感じる主な理由
- 過去の痛い経験:子どもの頃や以前の治療で痛い思いをした記憶が、今も残っている
- 麻酔の注射:針を刺される痛みや、注射そのものへの苦手意識がある
- 削る音や振動:機械の高い音や、歯に伝わる振動がつらい
- においや味:薬品のにおいや、治療中の独特のにおいで気分が悪くなる
- 吐き気(えずき):器具や型取りの材料が口の奥に触れると、えずいてしまう
- 恥ずかしさ:長く受診していない、虫歯が多い口の中を見られるのが恥ずかしい
- 身動きできない感じ:あおむけで口を開けたまま、自由に動けない・話せない状態が苦しい
- 先が見えない不安:何をされるのか、いつ終わるのかがわからないことが怖い
こうした理由は一つだけとは限らず、いくつかが重なっていることもよくあります。「自分は何が一番怖いのか」を整理しておくと、歯科医院に伝えるときにも役立ちます。次の章では、不安のタイプ別に対処の考え方をまとめます。
不安のタイプ別:痛み・音・におい・吐き気・恥ずかしさへの対処早見表
歯医者への怖さは、「何が怖いか」によって対処法が変わります。ご自身で工夫できることと、歯科医院に相談できることを分けて考えると、受診のハードルを下げやすくなります。
| 不安のタイプ | 自分でできる工夫 | 歯科医院に相談できること |
|---|---|---|
| 痛み(麻酔の注射・削る処置) | 予約時や診察前に「痛みに弱い」と伝える/痛いときの合図を決めておく | 表面麻酔を先に行う、麻酔が効いたことを確認してから始める、痛みを感じたら一度止める |
| 音・振動 | 止めてほしいときの合図を決めておく/ゆっくりした呼吸を意識する | 削る前に声をかけてもらう、短い時間で区切って休憩をはさむ |
| においや味 | 気分が悪くなりやすいことを事前に伝える | 途中でうがいや休憩をはさむ |
| 吐き気(えずき・嘔吐反射) | 鼻で呼吸する練習をしておく/受診の直前に満腹にしない | 体勢の調整、器具を口の奥に入れる時間の工夫、こまめな休憩 |
| 恥ずかしさ(長く行っていない・虫歯が多い) | 「しばらく行っていない」と最初に伝えてしまう | 人目が気になりにくい場所での相談、今後の進め方を一緒に考える |
| 身動きできない感じ・息苦しさ | 背もたれの角度など、楽な姿勢を伝える/途中で体を起こしてよいか確認する | 休憩のタイミングを決めておく、体を起こして休めるようにする |
| 何をされるかわからない不安 | 「始める前に説明してほしい」と伝える | その日の処置内容とおおよその時間の説明、段階ごとの声かけ |
※上記は一般的な例です。対応できる内容は歯科医院や治療内容によって異なるため、まずは不安なことを率直に伝えて相談してみてください。
予約・受診前にできること:「歯医者が怖い」の伝え方の文例
歯医者が怖いことは、予約の段階から伝えてかまいません。事前に伝えておくと、歯科医院側も説明の仕方や進め方を工夫しやすくなり、当日の緊張をやわらげることにつながります。
「大人なのに怖いと言うのは恥ずかしい」と感じる方もいますが、不安な気持ちを知っておくことは、歯科医師やスタッフにとって大切な情報です。以下の文例は、そのまま使っていただいてかまいません。
予約の際に伝える文例
- 「歯医者がとても苦手で、何年も行っていません。初回は相談と検査だけにしたいのですが、可能ですか?」
- 「痛みに弱いので、麻酔のときに配慮してもらえるとありがたいです。」
- 「吐き気が出やすいので、そのことを先生に伝えておいてもらえますか?」
- 「女性の歯科医師に診てもらうことはできますか?」
問診票・カウンセリングで伝える文例
- 「以前の治療で痛い思いをしてから、歯医者が怖くなりました。」
- 「削る音が苦手です」「においで気分が悪くなりやすいです」
- 「以前、麻酔の注射のあとに気分が悪くなったことがあります。」
- 「今日は何をするのか、始める前に説明してもらえますか?」
- 「途中で休みたいときの合図を決めておきたいです。」
持病やお薬についても忘れずに伝えましょう。日本歯科医師会の解説では、多くの局所麻酔薬にはアドレナリンという物質が含まれており、高血圧や心臓疾患のある方では血圧上昇や動悸が現れることがあるため、心当たりがある方は治療の前に歯科医師へ伝えるよう案内されています(日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯科治療の麻酔」)。
治療中の合図を決めておく文例
- 「痛いときや止めてほしいときは、左手を挙げます。」
- 「少し休みたいときは、手を軽く振ります。」
- 「つばを飲み込みたいとき・うがいをしたいときは、指で合図します。」
合図は、治療が始まる前に歯科医師と確認しておくことが大切です。口を開けたままでは話せないため、「合図をすれば止めてもらえる」とわかっているだけでも、気持ちに余裕が生まれやすくなります。
受診前日〜当日の準備チェック
- 前日はなるべく睡眠をとり、体調を整えておく
- 当日は時間に余裕をもって出かけ、慌てずに到着できるようにする
- 空腹すぎる状態や満腹の状態を避け、食事は軽めにしておく(吐き気が出やすい方は特に)
- 服用中のお薬がわかるもの(お薬手帳など)を用意する
- 伝えたいこと(怖いこと・気になる症状・希望)をメモにまとめておく
- 締め付けの少ない、楽な服装で出かける
※鎮静法を受ける日は、食事の制限や帰宅後の注意事項などについて事前に説明があります。その場合は、歯科医院の指示に従ってください。
治療中の不安を減らすには?合図・休憩・説明・麻酔の工夫
治療中の不安は、「止めたいときに止められる」「次に何をするかわかる」「痛みに配慮してもらえる」という3つがそろうと、やわらぎやすくなります。歯科医院と相談しながら、次のような工夫を取り入れてみてください。
こまめな休憩と、短い時間で区切る進め方
口を長く開けていると、あごが疲れたり、緊張が続いたりします。つらくなる前に休憩をはさんでもらう、1回の治療時間を短めにして回数を分けるなど、無理のない進め方を相談できる場合があります。全体の通院回数や期間の見通しも、あわせて確認しておくとよいでしょう。
始める前の説明と、途中の声かけ
「これから表面麻酔をします」「少し音がします」「あと数分で終わります」といった声かけがあると、先が見えない不安が小さくなります。気になることがあれば、治療を始める前に遠慮なく質問しましょう。説明を受けて納得してから進めることが大切です。
呼吸を整える:緊張で息苦しくなりやすい方へ
強い緊張が続くと、呼吸が速く浅くなり、息苦しさを感じることがあります。息苦しさを感じたら合図をして一度止めてもらい、鼻からゆっくり吸って、長めに吐くことを意識してみてください。過去に過呼吸や強い動悸を経験したことがある方は、事前に伝えておきましょう。
吐き気(嘔吐反射)が出やすい方への配慮
嘔吐反射(おうとはんしゃ)とは、のどや舌の奥に物が触れたときに、えずいたり吐きそうになったりする体の反射のことです。緊張していると起こりやすくなることもあるため、気持ちの問題だと我慢せず、事前に伝えておくことが大切です。
歯科医院では、体勢を調整する、器具を口の奥に入れる時間を短くする、こまめに休憩をはさむなどの配慮を相談できる場合があります。型取りが不安な方も、その旨を伝えておくと進め方を一緒に考えやすくなります。
麻酔の注射の痛みを和らげる工夫
当院では、麻酔を行う場合はまず歯ぐきに表面麻酔をして、針が刺さるときの痛みを和らげています。さらに、電動注射器で麻酔液を一定の速さで注入して不快感の軽減に努め、針の先を細くしたうえで刺す角度や深さも工夫しています。痛みへの配慮については当院の虫歯・歯周病の診療ページでもご紹介しています。
痛みの感じ方には個人差があります。麻酔が効いているかを確認してから処置を始めますので、途中で痛みを感じたときは我慢せずに合図をしてください。
麻酔が怖い・痛いのが不安な方へ:局所麻酔と鎮静法という選択肢
歯科治療の痛みは、主に局所麻酔で抑えます。さらに、音やにおい、吐き気などで治療を受けること自体が難しいほど不安が強い場合は、気持ちを落ち着かせる「精神鎮静法」という選択肢もあります。
局所麻酔(いわゆる麻酔の注射)とは
局所麻酔とは、治療する部分に麻酔薬を作用させて、一時的に感覚をなくす方法です。日本歯科医師会の解説では、局所麻酔は歯ぐきに薬を塗る「表面麻酔法」、痛みをとりたい部分の歯ぐきに注射する「浸潤麻酔法」、神経の通り道に作用させて広い範囲に効かせる「伝達麻酔法」に分けられると説明されています(日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯科治療の麻酔」)。
同じ解説では、表面麻酔をしてから注射をすると「痛みをとるための麻酔が痛い」がずいぶんラクになること、細くて切れのよい針の開発や麻酔薬の温度管理、電動式の注射器の使用などにより、以前より痛みの少ない注射になっていることが紹介されています。
また、局所麻酔薬がアレルギー反応を起こすことは極めてまれで、麻酔の注射のあとに気分が悪くなった場合、原因の多くは過剰な緊張や不安による精神的な反応であることがわかっているとされています。以前に気分が悪くなった経験がある方は、そのことを事前に伝えておきましょう。
精神鎮静法とは:うとうとした状態で不安をやわらげる方法
精神鎮静法は、リラックス効果のある薬を使い、うとうとした状態で治療を受けられるようにする方法です。日本歯科医師会の解説では、局所麻酔をすれば痛くないとわかっていても、削る音や振動、薬品のにおいなどが苦手で治療を受けられない方に適した方法とされ、口の中に触れられるとえずいてしまう嘔吐反射の強い方にも効果があると紹介されています(日本歯科医師会 テーマパーク8020「歯科治療の麻酔(精神鎮静法)」)。
同じ解説によると、精神鎮静法は全身麻酔とは異なり、治療中も会話ができ、入院の必要もない方法です。一方で、歯を抜く、神経をとるといった処置の強い痛みはとれないため、痛みを伴う処置では局所麻酔を併用します。「意識をなくして治療する方法」ではなく、「不安や緊張をやわらげながら治療を受ける方法」と考えるとイメージしやすいでしょう。
局所麻酔と精神鎮静法の違い(早見表)
| 方法 | どんな方法か | 主な目的・特徴 |
|---|---|---|
| 表面麻酔法 | 歯ぐきに麻酔薬を塗り、表面の感覚を麻痺させる | 注射の針が刺さるときの痛みを和らげる。歯石のクリーニングなどに用いられることもある |
| 浸潤麻酔法 | 痛みをとりたい部分の歯ぐきに麻酔薬を注射する | 一般的にいう「歯医者の麻酔」。治療する部分の痛みを抑える |
| 伝達麻酔法 | 神経の通り道に麻酔薬を作用させる | 麻酔が効きにくい下の奥歯などで、浸潤麻酔に加えて用いられることがある |
| 吸入鎮静法 | 笑気と呼ばれるガスを、高濃度の酸素とともに吸入する | 不安や恐怖心をやわらげ、リラックスした状態にする。痛みを感じにくくする作用もある |
| 静脈内鎮静法 | 点滴から鎮静薬を血管内に注入する | 笑気より高い効果をもつ。笑気で十分な効果が得られない場合や、親知らずの抜歯・インプラント手術など負担の大きい処置で用いられる |
※日本歯科医師会「テーマパーク8020」の解説をもとにした一般的な説明です。対応している方法や適応は、歯科医院や全身状態によって異なります。
当院の静脈内鎮静法について
日本歯科医師会の解説では、静脈内鎮静法は強い効果が得られる反面、安全に行うためには全身麻酔に準じた設備と技術が必要とされています。当院では、歯科治療に強い恐怖を感じたことがある方などに限定して静脈内鎮静法をご提案しており、麻酔科医が立ち会って行います。一般的な虫歯治療やクリーニングなど、日常的な治療には用いていません。
静脈内鎮静法の流れや、どのような方に検討するかについては、静脈内鎮静法による歯科治療について解説した記事でご案内しています。鎮静法が適しているかどうかは全身状態や治療内容によって異なるため、診察のうえでご相談ください。
怖くて先延ばしにしても大丈夫?相談の目安と、放置で治療が大きくなりやすい理由
怖さから受診を先延ばしにしたくなるのは自然なことですが、痛みや腫れなどのサインがあるときは、早めに相談したほうが治療の負担は小さく済みやすくなります。ここでは、不安をあおるのではなく、判断の目安となる事実をお伝えします。
こんなときは歯科医院に相談を
- 歯ぐきや顔が腫れている、熱っぽい → できるだけ早く連絡を
- 何もしなくてもズキズキ痛む、夜も眠れないほど痛む → 我慢せず、早めに受診を
- 冷たいもの・甘いものがしみるようになった → 痛みが強くなる前に、近いうちに受診を
- 詰め物や被せ物が取れた、歯が欠けた → 痛みがなくても、早めに受診を
- 歯みがきで歯ぐきから血が出る、歯が揺れる気がする → 歯周病の確認のため受診を
- 症状はないが、何年も歯医者に行っていない → まずは相談と検査から
当てはまるものがある方は、治療を決めるためではなく「今の状態を知るため」と考えて、まずは相談から始めてみてください。
虫歯は自然には治らず、進むほど治療が大きくなりやすい
虫歯は、ごく初期の段階を除いて自然に元に戻ることはなく、時間とともに少しずつ進んでいきます。一般的に、歯の表面にとどまる初期の虫歯であればフッ素の塗布と経過観察で様子をみることがあり、内側の象牙質(ぞうげしつ)まで進むと削って詰める治療が必要になります。さらに神経まで達すると神経の治療(根管治療)が必要になり、歯が大きく崩れると抜歯を検討することもあります。
つまり、早い段階で見つかるほど、処置の時間や回数、削る量が少なく済みやすいということです。怖さを感じやすい方ほど、症状が軽いうちに受診するほうが、結果的に治療中の負担を小さくしやすくなります。「削る・抜く」をできるだけ少なくする考え方は、虫歯治療を受ける前に知っておきたい「削る・抜く」を最小限にする考え方の記事で詳しく解説しています。
歯を失う原因の多くは歯周病と虫歯
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、2018年に全国2,345の歯科医院で行われた抜歯原因調査の結果として、歯を失う原因は「歯周病」が37%、「むし歯」が29%、「破折(歯が割れること)」が18%などと紹介されています。破折の多くは神経をとった歯と考えられ、むし歯由来とみなすと47%になり、抜歯の最大の原因になるとされています(厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」)。
同じ解説では、未処置のむし歯は歯を失うリスクの高い歯の一つとされ、むし歯が進んで神経をとったり根の治療が行われたりするようになると、歯は相当のダメージを受けたことになると説明されています。怖さで受診を避けている間にも虫歯や歯周病は進むことがあるため、まずは今の状態を確認しておくことが大切です。
何年も歯医者に行っていない・虫歯だらけで恥ずかしい大人の方へ
何年も歯医者に行っていない方や、虫歯が多くて口の中を見せるのが恥ずかしい方も、そのままの状態で相談してかまいません。歯科医師がお口の中を確認するのは、責めるためではなく、今の状態に合った進め方を一緒に考えるためです。
長く受診していない方ほど、「どこから手をつければいいのか」「一度にたくさん治療されるのでは」と不安になりがちです。最初に全体の状態を確認し、優先順位をつけて少しずつ進めていくことで、1回あたりの負担を抑えながら治療を進めやすくなります。
段階的に慣れていく進め方の例
- 相談・検査:怖いことや希望を伝え、お口の状態を確認する
- 説明と計画:検査結果をもとに、治療の優先順位や回数の見通しを説明してもらう
- 負担の少ない処置から:痛みのある歯の応急処置や、歯石のクリーニングなど比較的短時間の処置から始める
- 本格的な治療へ:慣れてきたら、麻酔を使う治療など時間のかかる処置に進む
- 定期的なチェック:治療が終わったら、トラブルが小さいうちに見つけられるよう定期的に通う
※痛みや腫れが強い場合は、応急処置を優先することがあります。進め方はお口の状態によって異なります。
当院で相談しやすい環境づくり
当院には専用のカウンセリングルームがあり、人目を気にせずにお悩みをお話しいただけます。予防・クリーニング用の半個室の専用ルームがあり、手術や精密治療の際は完全個室の治療室を使用しています。また、担当医制を採用しており、女性歯科医師も在籍しています。院内の環境や診療体制は当院の特徴・院内紹介のページでご覧いただけます。
初診の受付から検査までの具体的な手順や持ち物、所要時間の目安などは、歯医者の初診の流れを解説した記事にまとめています。久しぶりの受診で何を準備すればよいか知りたい方は、あわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
歯医者が怖くて何年も行っていません。怒られませんか?
怒られることを心配する必要はありません。歯科医師がお口の状態を確認するのは、責めるためではなく、これからの進め方を一緒に考えるためです。「何年も行っていなくて不安です」と最初に伝えていただければ、説明の仕方や進め方を配慮しやすくなります。
麻酔の注射が怖い・痛いのが不安です。どうすればいいですか?
まずは「注射が苦手」「痛みに弱い」と事前に伝えてください。歯ぐきに塗る表面麻酔を先に行ってから注射をすると、針が刺さるときの痛みを和らげることが期待できます。当院では表面麻酔に加え、電動注射器で麻酔液を一定の速さで注入し、細い針を使うなどの工夫をしています。痛みの感じ方には個人差があるため、つらいときは合図をしてください。
歯を削る音が怖いときはどうすればいいですか?
治療を始める前に、音が苦手なことと、止めてほしいときの合図を伝えておきましょう。「これから削ります」と声をかけてもらう、短い時間で区切って休憩をはさむといった進め方を相談できる場合があります。音や振動への不安がとても強く治療が難しい場合は、精神鎮静法が選択肢になることもあるため、診察のうえでご相談ください。
吐き気(えずき)が出やすく、型取りが不安です。
事前に「吐き気が出やすい」と伝えておくことが大切です。体勢の調整や、器具を口の奥に入れる時間を短くする、こまめに休憩をはさむなど、進め方を一緒に考えやすくなります。鼻で呼吸する練習をしておく、受診の直前に満腹にしないといった工夫も役立ちます。反射が強く治療が難しい場合は、鎮静法も含めてご相談ください。
虫歯だらけで、口の中を見せるのが恥ずかしいです。
恥ずかしいと感じる方は少なくありませんが、そのままの状態で相談してかまいません。虫歯が多い場合も、最初に全体を確認して優先順位をつけ、痛みのある歯や負担の少ない処置から段階的に進めていくことができます。当院には専用のカウンセリングルームがあり、人目を気にせずにお話しいただけます。
治療中に気分が悪くなったり、過呼吸になりそうになったりしたらどうすればいいですか?
我慢せずに、決めておいた合図で治療を止めてもらってください。体を起こして休憩し、ゆっくり息を吐くことを意識すると落ち着きやすくなります。日本歯科医師会の解説では、麻酔の注射のあとに気分が悪くなる原因の多くは、過剰な緊張や不安による精神的な反応とされています。過去に同じような経験がある方は、事前にお伝えください。
眠った状態で歯の治療を受けることはできますか?
歯科で不安をやわらげる方法として、精神鎮静法があります。リラックス効果のある薬でうとうとした状態にする方法で、全身麻酔とは異なり、治療中も会話ができる状態を保ちます。強い痛みはとれないため、痛みを伴う処置では局所麻酔を併用します。当院では、強い恐怖を感じたことがある方などに限定して、麻酔科医の立ち会いのもとで静脈内鎮静法をご提案しています。
初回は相談だけでもいいですか?
ご相談だけでもかまいません。予約の際に「歯医者が苦手なので、まずは相談したい」とお伝えください。お悩みや不安なことをお伺いし、必要に応じてお口の状態を確認したうえで、今後の進め方をご説明します。急な痛みや腫れがある場合は、応急処置を優先することもあります。
怖いので、1回の治療時間を短くしたり回数を分けたりできますか?
お口の状態や治療内容によりますが、1回の処置を短めにして回数を分けるなど、無理のない進め方を相談できる場合があります。ただし、回数を分けると通院期間が長くなることもあるため、全体の見通しを聞いたうえで決めるとよいでしょう。ご希望があれば遠慮なくお伝えください。
武蔵小金井で歯医者が怖い・苦手な方へ
歯医者が怖いという気持ちを、無理に消そうとしなくても大丈夫です。怖いことを伝えていただいたうえで、お一人おひとりのペースに合わせた進め方を一緒に考えます。次のような方は、まずはご相談ください。
- 歯医者が怖くて、何年も受診できていない方
- 麻酔の注射や削る音、吐き気などへの不安が強い方
- 痛みやしみる症状があるのに、受診をためらっている方
- 虫歯が多く、どこから治せばよいか相談したい方
初回のご相談から治療開始までの一般的な流れは、次のとおりです。
- WEB予約またはお電話でご予約いただきます(「歯医者が苦手」と一言添えていただくと、配慮しやすくなります)
- ご来院時に、症状や不安なこと、ご希望をお伺いします
- お口の状態を検査し、確認します
- 検査結果をもとに、治療の選択肢や進める順番、回数の見通しをご説明します
- ご納得いただいたうえで、無理のない範囲から治療を始めます
- WEB予約(24時間受付)
- お電話: 042-316-1588
- アクセス・診療時間(武蔵小金井駅南口より徒歩3分)
当院はJR中央線「武蔵小金井駅」南口から徒歩3分です。診療時間は平日9:30〜13:00/14:00〜18:00、土日9:30〜13:00/14:00〜17:30で、日曜日も診療しています(祝日は休診)。基本は予約制ですが、急な症状には当日予約・急患対応も行っています。お口の状態を拝見し、診察のうえでご説明します。
参考文献・出典
監修:秋山 正憲(院長/医療法人社団デルタ)プロフィール
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療方針は診察のうえ個々の状態により異なります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

この記事の監修者
秋山 正憲院長・歯科医師(審美治療・精密治療担当)
武蔵小金井ハーヴェスト歯科・矯正歯科 院長。マイクロスコープを用いた精密治療、セラミック治療、ダイレクトボンディングを担当。英語での診療に対応。
SJCD レギュラーコース・マスターコース修了/5D アドバンスコース修了/日本口腔インプラント学会 インプラント100時間講習修了
公開日 2026.10.21 最終更新日 2026.10.01 | 歯科医師紹介
