歯科コラムcolumn
武蔵小金井でマウスピース矯正を始める前に知っておきたいこと――適応・費用・注意点を解説2026/08/25
近年、ワイヤーを使わずに透明なマウスピースで歯並びを整える「マウスピース矯正(アライナー矯正)」が広く普及しています。目立たない・取り外せる・痛みが少ないという特徴が支持される一方で、すべての症例に適用できるわけではありません。武蔵小金井エリアにお住まいの方に向けて、マウスピース矯正の基礎知識・適応・費用・注意点を詳しくまとめます。
この記事の要点
- マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置を段階的に交換しながら歯を少しずつ動かす矯正歯科治療です。
- 軽度〜中等度の歯並びの乱れに用いられることが多い一方、骨格のずれが大きい場合などは、ワイヤー矯正や外科的な治療が必要になることがあります。
- 計画どおりに進めるには、決められた装着時間を守ることが欠かせません。
- 自由診療のため、費用・期間・主なリスクを検査と診断のうえで確認してから始めることが大切です。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、3Dスキャンや歯型のデータをもとに作製した透明なプラスチック製のアライナーを段階的に交換しながら歯を動かす矯正法です。代表的なシステムとして国際的に普及しているものがあり、軽度から中等度の不正咬合に対応可能です。ワイヤー矯正との大きな違いは、食事・歯磨き時に取り外せる点です(参考:Rossini G, et al. Efficacy of clear aligners in controlling orthodontic tooth movement. Angle Orthodontist. 2015;85(5):881-889)。
マウスピース矯正の適応症
マウスピース矯正が適しているのは、軽度〜中等度の歯列不整です。具体的には、すきっ歯、軽度の叢生(ガタガタ歯)、軽度の出っ歯・受け口などが対象となります。一方、重度の骨格性不正咬合(顎のずれが大きい場合)、歯根の移動が大きく必要な症例、重度の過蓋咬合などはワイヤー矯正や外科手術が必要な場合があります。精密な検査と診断が適応判断の出発点です。
治療の流れ
①精密検査(口腔内スキャン・レントゲン・写真撮影)→②シミュレーションによる治療計画の提示→③マウスピース作製・装着開始→④定期チェック(1〜2ヶ月ごと)→⑤保定装置(リテーナー)の装着。治療期間は症例によって異なりますが、軽度なら6〜12ヶ月、中等度で1〜2年が目安です。
費用の目安
全顎矯正の場合、60〜100万円程度が一般的です。部分矯正(前歯のみ)であれば20〜40万円程度になる場合もあります。分割払い・デンタルローンに対応しているクリニックも多く、費用面の相談も重要です。
使用上の注意点
- 1日20〜22時間以上の装着が必要。装着時間が短いと治療効果が出ません。
- 飲食時は必ず取り外す(水以外の飲み物も着色・変形の原因になります)。
- 歯磨き・マウスピースのクリーニングを毎食後行う。
- アライナー交換のペースを守る(自己判断で早めたり遅らせたりしない)。
よくある質問(FAQ)
マウスピース矯正の費用はいくらかかりますか?
費用は歯並びの状態や治療の範囲によって異なります。当院の料金表では、2026年10月時点でマウスピース型矯正装置による治療の基本料(調整料込み)を980,250円、矯正検査・診断料を33,000円、お支払いの目安を合計1,013,250円(いずれも税込)と掲載しています。矯正歯科のページでは、3〜6か月に1回程度の観察料3,300円も案内しています。検査・診断のうえで、総額の見通しをご説明します。
治療期間と通院回数はどのくらいですか?
当院の矯正歯科のページでは、マウスピース型矯正装置による治療の目安として、治療期間1〜3年・通院回数5〜20回を案内しています。歯の動く量や装着時間の守り方によって期間は前後し、治療後には後戻りを防ぐための保定期間も必要です。
どんな歯並びでもマウスピース矯正で治せますか?
すべての歯並びに適しているわけではありません。日本矯正歯科学会は、取り外し可能で透明な装置について、治療に限界があることも多いとしています(日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」)。マウスピース型の装置が向いているかどうかは、精密検査と診断の結果をもとに判断します。向いている方・向いていない方の考え方は、マウスピース矯正が向いている人・向いていない人を解説した記事でも紹介しています。
マウスピース矯正は痛いですか?
新しいマウスピースに替えた直後などに、歯が締め付けられるような感覚や軽い痛みを感じることがあります。日本歯科医師会は、矯正装置を入れたときや調整後の痛みについて、程度は人によってさまざまで、通常2日程度で治まる方が多いと説明しています(日本歯科医師会 テーマパーク8020「矯正歯科」)。痛みの感じ方には個人差があり、強い痛みが続く場合はご相談ください。
マウスピース矯正は医療費控除の対象になりますか?
日本矯正歯科学会は、成人の場合、美容のみを目的とした矯正歯科治療は医療費控除の対象にならないとしています。対象になるかどうかは治療の目的などによって異なるため、国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」を確認のうえ、税務署にお問い合わせください。
治療中に気をつけることは何ですか?
決められた装着時間を守ること、飲食時は外して水以外の飲み物で装置を着けたままにしないこと、食後に歯みがきをしてから装着することが基本です。装置のまわりは汚れが残りやすいため、むし歯や歯ぐきの炎症を防ぐ丁寧なケアと、定期的な通院でのチェックが大切です。
自由診療について
- 治療内容: 透明なマウスピース型矯正装置を段階的に交換して歯並びを整える矯正歯科治療
- 費用: 自由診療(保険適用外)。費用は治療内容・範囲・期間等により異なります。標準的な費用は料金表をご確認ください(2026年10月時点:基本料〔調整料込み〕980,250円、矯正検査・診断料33,000円、お支払いの目安1,013,250円、税込)。
- 期間・回数の目安: 治療期間1〜3年・通院回数5〜20回程度(症例により異なります)。治療後は保定期間が必要です。
- 主なリスク・副作用: 歯の移動に伴う痛み・違和感/歯根吸収・歯肉退縮/装着時間が守れない場合の治療期間の延長/治療後の後戻り
- お問い合わせ: アクセス・診療時間/お電話 042-316-1588
【マウスピース型矯正装置(インビザライン)についての重要事項】
・インビザラインは医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けていない未承認医療機器です。
・入手経路:米国アライン・テクノロジー社の日本法人を通じて入手しています。
・国内の承認医療機器の有無:国内には薬事承認を取得したマウスピース型矯正装置も存在します。
・諸外国における安全性等に係る情報:世界100を超える国と地域で使用されています。マウスピース型矯正装置に共通するリスクとして、装着時の痛み・違和感、発音への影響、装着時間が不足した場合に計画どおり歯が動かない可能性などが報告されています。
・未承認医療機器のため、万一重篤な副作用が生じた場合に医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。
ハーヴェスト歯科・矯正歯科での矯正相談
当院では口腔内スキャナーを用いた精密診断を行い、患者さまの歯並びの状態・ライフスタイル・ご希望に合わせて最適な矯正法をご提案しています。武蔵小金井駅南口から徒歩3分という通いやすい立地で、継続的な矯正治療をサポートします。まずは検査・相談からお越しください。
次のような方は、まずはご相談ください。
- 目立ちにくい装置で歯並びを整えたいが、自分に向いているか分からない方
- 費用・期間・通院回数の見通しを知ってから検討したい方
- 以前に矯正をして、歯並びが戻ってきたことが気になる方
初回のご相談から治療開始までの一般的な流れは、次のとおりです。
- WEB予約またはお電話でご予約いただきます
- 気になっている歯並びやご希望、生活の状況をお伺いします
- 口腔内スキャン・レントゲン・写真などの精密検査を行います
- 検査結果をもとに、適した装置、治療期間、費用の見通しとリスクをご説明します
- ご納得いただいたうえで、装置の作製と治療を始めます
- WEB予約(24時間受付)
- お電話: 042-316-1588
- アクセス・診療時間(JR中央線「武蔵小金井駅」南口から徒歩3分)
当院はJR中央線「武蔵小金井駅」南口から徒歩3分で、日曜日も診療しています(祝日は休診です)。お口の状態を拝見し、診察のうえでご説明します。
矯正歯科の診療内容は当院の矯正歯科のページでもご案内しています。
参考文献・出典
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会「診療ガイドライン」
- 日本歯科医師会 テーマパーク8020「矯正歯科」
- 国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」
監修:滝澤 愛子(矯正歯科担当医/医療法人社団デルタ)プロフィール
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療方針は診察のうえ個々の状態により異なります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

この記事の監修者
秋山 正憲院長・歯科医師(審美治療・精密治療担当)
武蔵小金井ハーヴェスト歯科・矯正歯科 院長。マイクロスコープを用いた精密治療、セラミック治療、ダイレクトボンディングを担当。英語での診療に対応。
SJCD レギュラーコース・マスターコース修了/5D アドバンスコース修了/日本口腔インプラント学会 インプラント100時間講習修了
公開日 2026.08.25 最終更新日 2026.10.01 | 歯科医師紹介
