歯科コラムcolumn

口内炎は歯医者で診てもらえる?治らない・舌が痛いときの受診目安を武蔵小金井の歯科医師が解説2026/10/06

「口内炎がなかなか治らないけれど、歯医者に行ってもいいの?」「舌が痛いのは何科に相談すればいい?」——口の中の痛みは身近な症状だからこそ、どこに相談すればよいか迷う方は少なくありません。

結論からお伝えすると、口内炎や舌の痛みは歯医者(歯科医院)で診てもらえます。とくに、欠けた歯の角や合わない入れ歯などが当たってできている口内炎は、その原因を歯科で取り除くことが、治りやすさにつながります。

一般的な口内炎は1〜2週間ほどで自然に治るとされ、2週間以上治らない場合は受診が勧められています。この記事では、武蔵小金井で一般診療と外科を担当する当院の歯科医師が、口内炎の種類と原因、様子を見てよい期間、何科に行くか、自宅でのケア、歯科で行うことを順に解説します。

読み終えたときに、ご自身の症状について「いつ・どこに相談すればよいか」の目安がわかることを目指した内容です。

この記事の目次

この記事の要点

  • 口内炎や舌の痛みは歯医者(歯科医院)で診てもらえ、歯や入れ歯が当たってできた口内炎は、歯科でその原因を取り除くことができます。
  • 一般的なアフタ性口内炎は1〜2週間ほどで自然に治るとされ、2週間以上治らない場合は受診が勧められています。
  • 口内炎にはアフタ性・外傷性・ヘルペス性・カンジダ性などの種類があり、原因によって適した対処が異なります。
  • 自宅では刺激を避けて清潔に保つことが基本で、市販薬は症状をやわらげる助けになりますが、原因そのものを取り除くものではありません。
  • 発熱など全身の症状が強いときは内科・小児科、のどの奥が中心なら耳鼻咽喉科など、症状によって受診先を使い分けると迷いにくくなります。

口内炎は歯医者で診てもらえる?何科に行けばいいかの目安

口内炎は歯医者(歯科医院)で診てもらえます。頬の内側や舌、歯ぐきなど口の中の粘膜は歯科の診療範囲であり、まずはかかりつけの歯科医院に相談して問題ありません。ただし、発熱などの全身症状が強いときや、のど・皮膚の症状が中心のときは、ほかの診療科が適していることもあります。

口内炎とは、頬の内側や唇の裏、舌、歯ぐきなど、口の中の粘膜に起こる炎症の総称です。なかでもよく見られるのが、丸く浅い潰瘍(かいよう:粘膜が浅くえぐれたような傷のこと)ができ、ものが触れると強くしみたり痛んだりする「アフタ性口内炎」です。

歯医者で口内炎を診てもらうメリット

歯科医院では、口内炎そのものの状態に加えて、すぐ近くにある歯や被せ物、入れ歯、歯並びまで一緒に確認できます。口内炎が「歯や入れ歯が当たる位置」にできている場合、刺激の原因を直接取り除けるのは歯科ならではの対応です。

日本歯科医師会の一般向けページでも、市販のうがい薬や口内炎用の軟膏などは部分的な症状の改善に役立つとしたうえで、原因を明らかにするために早めに歯科医院を受診するよう案内されています(日本歯科医師会「お口の119:口内炎などができた」)。

何科に行けばいい?症状・場所・期間別の受診先の目安表

口内炎や舌の痛みで受診先に迷ったときは、「どんな症状か」「どこにできているか」「どのくらい続いているか」の3つで考えると整理しやすくなります。次の表は、一般的な目安です。

症状・場所・期間 まず相談しやすい受診先 ポイント
頬の内側・舌・唇の裏に1〜数個できている(数日以内) 歯科(一般歯科) 近くの歯や被せ物、入れ歯が当たっていないかを確認できる
舌の片側や同じ場所に、繰り返しできる 歯科(一般歯科) 欠けた歯の角、被せ物の段差、入れ歯・矯正装置の当たりを確認する
2週間以上治らない、しこりがある、こすっても取れない白い部分や赤くただれた部分がある 歯科、または歯科口腔外科 見た目だけでは判断が難しいため早めに受診。必要に応じて病院の歯科口腔外科へ紹介される
子どもで、発熱を伴い口の中全体に口内炎が多発している 小児科(大人は内科) ウイルス感染のことがあり、水分や食事がとれているかも大切。口の中の状態は歯科でも相談できる
のどの奥の痛みが中心で、飲み込むときに痛む 耳鼻咽喉科 のどや扁桃の炎症など、のどの病気が関係していることがある
唇の外側や顔・体の皮膚にも水ぶくれや発疹がある 皮膚科 皮膚の症状があわせて出ている場合は、皮膚科での診察も検討する
口内炎を頻繁に繰り返し、目や皮膚など体のほかの部分にも症状がある 内科(歯科と並行して相談) 全身の病気の一症状として口内炎が現れることもある

※表は一般的な目安であり、実際に適した受診先は、症状や全身の状態によって異なります。迷うときは、まず歯科医院で口の中を確認してもらい、必要に応じてほかの診療科や病院の歯科口腔外科を案内してもらう方法もあります。

歯科と歯科口腔外科の違い

歯科口腔外科とは、歯だけでなく、口の中の粘膜やあご、唾液腺などの病気を、外科的な処置も含めて診る診療科です。大学病院や総合病院に設けられていることが多く、組織の検査や手術が必要な場合などに、歯科医院からの紹介で受診する流れが一般的です。

一般的な口内炎であれば、まずは身近な歯科医院で相談し、詳しい検査が必要と判断されたときに歯科口腔外科へ、という順番で考えると受診しやすいでしょう。

口内炎の種類と原因は?アフタ性・外傷性・ヘルペス性・カンジダ性

口内炎にはいくつかの種類があり、原因によって見た目や経過、適した対処が異なります。代表的なのは、アフタ性口内炎、噛んだ傷や歯・入れ歯の当たりによる外傷性の口内炎、ウイルスによるヘルペス性口内炎、カビの一種によるカンジダ性口内炎(口腔カンジダ症)の4つです。

種類 主な見た目・症状 考えられる主な原因
アフタ性口内炎 直径数ミリの円形の浅い潰瘍。表面は灰白色〜黄白色の膜で覆われ、周りが赤い。触れると強く痛む はっきりした原因は不明。疲労やストレス、栄養の偏り、粘膜への刺激などが重なって起こるとされる
外傷性の口内炎(物理的な刺激によるもの) 噛んだ場所や、歯・入れ歯・装置が当たる場所にできる傷やただれ 頬や舌を噛む、歯ブラシによる傷、熱い食べ物によるやけど、欠けた歯の角、合わない入れ歯、矯正装置など
ヘルペス性口内炎 口の中に多数の口内炎ができ、歯ぐきが赤く腫れる。発熱やだるさを伴うことがある 単純ヘルペスウイルスの初めての感染。大半は子どもにみられる
カンジダ性口内炎(口腔カンジダ症) 白い苔のようなものが付き、ぬぐうと取れて下の粘膜が赤い。ヒリヒリした痛みや味の感じ方の変化が出ることも 口の中にもともといるカビ(真菌)の一種が増えすぎたもの。免疫力の低下、唾液の減少、抗菌薬の長期服用などが関係する

アフタの見た目の特徴や、ヘルペス性口内炎・口腔カンジダ症の症状と原因については、日本口腔外科学会の一般向け解説でも紹介されています(日本口腔外科学会「口腔粘膜疾患」)。

アフタ性口内炎とは

アフタ性口内炎は、口内炎のなかで最も身近なタイプです。食べ物や歯ブラシが少し触れただけで強い痛みを感じ、刺激の強いものや熱いもの、塩辛いものがしみるのが特徴とされています。

アフタは何もしなくても1〜2週間で治るとされる一方、同じような口内炎を何度も繰り返す場合は「再発性アフタ」と呼ばれます。再発性アフタは、ベーチェット病など全身の病気の一症状として現れることもあるとされているため、頻繁に繰り返す場合は、一度歯科医院で相談してみましょう。

噛んだ傷や刺激による口内炎

頬や舌をうっかり噛んだ後や、歯ブラシが強く当たった後、熱い食べ物でやけどをした後などに、傷が口内炎のようになることがあります。一度だけであれば、刺激を避けて清潔に保つことで次第に落ち着いていくことが多いものです。

一方で、同じ場所に繰り返しできる場合は、欠けた歯や被せ物の段差、入れ歯などが繰り返し当たっていないかを確認することが大切です。この点は、後の章で詳しくご説明します。

ウイルスやカビによる口内炎

ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスに初めて感染したときに起こるもので、口の中の広い範囲に口内炎ができ、発熱やだるさを伴うことがあります。大半は子どもにみられますが、大人がかかることもあります。痛みで食事や水分がとりにくくなることがあるため、早めの受診が勧められます。

カンジダ性口内炎は、体調を崩して免疫力が落ちているときや、唾液が減って口が乾きやすいとき、抗菌薬を長く服用しているときなどに起こりやすいとされています。入れ歯を使っている方は、入れ歯の汚れが関係していることもあります。

口内炎は何日で治る?2週間以上治らないときの受診目安

一般的なアフタ性口内炎は、何もしなくても1〜2週間ほどで自然に治るとされています。一方で、2週間以上たっても治らない場合は、ほかの病気が隠れていないかを確かめるために受診が勧められています。「2週間」をひとつの区切りとして覚えておくと、判断しやすくなります。

3〜4日で軽くなっていくかどうかも目安に

日本口腔外科学会の一般向けの相談ページでは、口の粘膜が痛い・ヒリヒリする症状について、うがいをして様子をみて、3〜4日で症状が軽くなれば心配はなく、症状が続く場合は診察を受けるよう案内されています(日本口腔外科学会「口の粘膜が痛い・ヒリヒリする」)。

数日たっても痛みが軽くならない、むしろ大きくなっている、といった場合は、2週間を待たずに相談してかまいません。歯や入れ歯が当たってできた口内炎は、原因の刺激が続く限り治りにくいこともあります。

2週間以上治らない口内炎で考えられること

済生会の病気解説では、アフタそのものは1〜2週間で自然に治る一方、ヘルペスウイルスによる口内炎や白血病、ベーチェット病などが潜んでいることもあり、口腔がんの症状と区別しづらいものもあるため、2週間以上たっても治らない場合は受診するよう解説されています(済生会「再発性アフタ性口内炎」)。

また、口内炎と見た目が似ていても、別の病気のことがあります。たとえば白板症(はくばんしょう)は、頬の粘膜や舌、歯ぐきにできる、こすっても剥がれない白い病変で、とくに舌にできたものは悪性化する可能性が高い「前がん病変」の代表とされています。

こうした病気かどうかは、見た目だけで判断するのは難しいものです。自己判断で様子を見続けるのではなく、一度口の中を診てもらい、必要な場合に検査につなげることが大切です。

こんなときは歯科医院に相談を

  • 口内炎が2週間以上たっても治らない、または小さくならない
  • 3〜4日たっても痛みが軽くならず、だんだん強くなっている
  • 口内炎の周りが硬く、しこりのように触れる
  • こすっても取れない白い部分や、赤くただれた部分がある
  • 出血しやすい、表面がでこぼこしている、盛り上がっている
  • 同じ場所に何度も口内炎ができる、または歯や入れ歯が当たって痛い
  • 口内炎が多発して食事や水分がとりにくい、発熱を伴う

当てはまる項目がある方は、自己判断で様子を見続けずに、一度歯科医院で口の中を確認してもらうことをおすすめします。

口内炎の原因が歯や入れ歯にあるときは歯医者へ|歯科でしか取り除けない刺激

口内炎が同じ場所に繰り返しできる、歯や入れ歯が当たる位置と一致している、という場合は、口の中の「物理的な刺激」が原因になっている可能性があります。こうした原因は、塗り薬やうがいだけでは取り除けません。歯の形や被せ物、入れ歯を調整できる歯科医院での対応が必要です。

日本口腔外科学会の解説でも、口の粘膜の傷の原因として歯ブラシや義歯(入れ歯)が挙げられ、白板症の原因のひとつとして義歯などによる慢性の機械的刺激が挙げられています。同じ刺激が粘膜にかかり続けないようにすることは、口内炎を治すためだけでなく、粘膜の健康を保つうえでも大切です。

口内炎の原因になりやすい歯・装置の例

  • 欠けた歯・すり減った歯の角:歯の一部が欠けて尖った部分が、舌や頬に繰り返し当たることがあります。
  • 被せ物・詰め物の段差や取れかけ:段差や浮き上がりがあると、その部分が舌に触れて傷をつくることがあります。
  • 合わない入れ歯:入れ歯の縁が歯ぐきや頬に当たったり、入れ歯が動いてこすれたりすると、傷や口内炎の原因になります。
  • 矯正装置:ワイヤーや装置の一部が、頬や唇の内側に当たって口内炎ができることがあります。
  • 歯並び・噛み合わせ:歯並びによっては、頬や舌を噛みやすくなることがあります。

歯科で行う原因への対処

歯科医院では、口内炎の位置と、歯や装置の位置関係を確かめたうえで、刺激の原因と考えられるものに対処します。たとえば、欠けて尖った歯の角をなめらかに整える、段差のある詰め物や被せ物を調整・修理する、入れ歯の当たる部分を調整する、といった処置です。

矯正装置が当たっている場合は、矯正治療を受けている歯科医院に相談し、当たりをやわらげる方法を確認しましょう。詰め物が取れた、歯が欠けたといったトラブルがあるときは、口内炎の有無にかかわらず早めの対応が大切です。応急の対処法や受診の目安は、歯が痛いときや詰め物が取れたときの対処法を解説した記事でもご紹介しています。

入れ歯が当たってできる口内炎は早めに調整を

入れ歯が当たって痛いときに、我慢して使い続けたり、ご自身で入れ歯を削ったりするのは避けてください。形が合わなくなり、かえって別の場所に当たるようになることがあります。痛みがあるときは早めに歯科医院に相談し、受診の際は入れ歯を忘れずにお持ちください。

入れ歯は、歯ぐきやあごの骨の形が少しずつ変わることで、使っているうちに合わなくなることがあります。入れ歯の種類ごとの特徴は入れ歯(義歯)の種類と選び方を解説した記事で、当院での入れ歯の診療については当院の入れ歯(義歯)診療のページでご案内しています。

舌が痛い原因は?片側だけ痛い・噛んだときに考えられること

舌が痛い原因としては、舌を噛んだ傷や口内炎、歯や被せ物の当たりによるものがよくみられます。一方で、カビによる感染や全身の状態、まれに舌にできる別の病気が関係していることもあるため、痛む場所と見た目、続いている期間をあわせて確認することが大切です。

舌の片側だけが痛いとき

舌の片側だけが痛む場合、その側の歯や被せ物が関係していることがあります。舌の縁は歯の内側に触れやすい場所のため、欠けた歯の角や被せ物の段差、内側に傾いた歯などが当たり続けると、傷や口内炎ができやすくなります。

痛む場所のすぐ横の歯に、ザラザラしたり尖ったりしている部分があれば、その刺激が関係しているかもしれません。ただし、舌で何度も触って確かめると、かえって傷が広がることがあります。気になった段階で歯科医院に相談しましょう。

舌を噛んだあとに痛むとき

食事中や会話中に舌を噛んでしまった傷は、浅いものであれば、刺激を避けて清潔に保つことで次第に落ち着いていくことが多いものです。熱いものや香辛料の強い食べ物を控え、食後はうがいをして様子を見ましょう。

同じ場所を何度も噛んでしまう場合は、噛み合わせや歯並び、被せ物の形などが関係していることもあります。噛んだところが口内炎になり、2週間以上治らない場合は受診してください。

見た目に変化がある・ヒリヒリが続くとき

舌の表面に白い苔のようなものが付いていてヒリヒリする場合は、カンジダ性口内炎の可能性があります。また、日本口腔外科学会の解説では、巨赤芽球性貧血や鉄欠乏性貧血などの全身の病気の一部として、萎縮性の舌炎が口の渇きとともにみられる場合があるとされています。

萎縮性の舌炎とは、舌の表面にある細かな突起(舌乳頭)が萎縮して、舌が赤くなめらかに見える状態のことで、ヒリヒリした痛みを伴うことがあります。舌の縁などに、こすっても取れない白い部分や赤くただれた部分、硬いしこりがある場合は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。

見た目には大きな変化がないのに、舌のヒリヒリ・ピリピリした痛みが長く続くこともあります。こうした痛みには、口の乾燥や全身の状態、心身のストレスなど、さまざまな要因が関わるとされています。まずは歯科で口の中に原因がないかを確認し、必要に応じてほかの診療科への相談も検討します。

口内炎のセルフケアと予防は?自宅でできることと市販薬の使い方

口内炎ができたときの自宅でのケアの基本は、「刺激を避ける」「清潔に保つ」「体を休める」の3つです。市販のうがい薬や口内炎用の軟膏などは症状をやわらげる助けになりますが、原因を取り除くものではないため、治りが悪いときは歯科医院で原因を確かめることが大切です。

前述の日本歯科医師会のページでも、歯ブラシの誤った使い方やタバコ、アルコール、刺激性の食品などの刺激をできるだけ避け、口内炎の部分を安静にするとともに清潔にするよう案内されています。

口内炎ができたときの自宅でのケアの手順

  1. 鏡で口内炎の場所と大きさを確認し、気づいた日をメモしておく(受診の目安や、受診時の説明に役立ちます)
  2. 香辛料や酸味の強いもの、熱いもの、塩辛いものなど、しみる食べ物を控える
  3. 食後はうがいをして、食べかすが残らないようにする
  4. 歯みがきは毛先のやわらかい歯ブラシで、口内炎に当てないよう丁寧に行う
  5. 市販のうがい薬や口内炎用の軟膏・貼るタイプの薬を、添付文書に従って使う
  6. 睡眠や食事を整え、疲れをためないようにする
  7. 3〜4日たっても軽くならない、2週間たっても治らない、悪化する場合は歯科医院に相談する

市販薬を使う場合は、使用方法や使用期間を守りましょう。妊娠中の方や、持病・服用中のお薬がある方は、薬剤師に相談してから使いましょう。薬を使っても改善しないまま長引く場合は、使い続けるより受診を優先してください。

口内炎を繰り返すのはなぜ?予防のポイント

口内炎を繰り返す原因ははっきりわかっていないことが多いものの、疲労やストレス、栄養の偏り、口の中の刺激などが重なって起こるとされています。済生会の解説では、鉄やビタミンB12、葉酸などの栄養素の不足が関与していると考えられていること、疲労やストレスで免疫力が落ちたときに起こりやすいとされることが紹介されています。

  • 栄養バランスのとれた食事を心がける(鉄・ビタミンB12・葉酸などを含む食品を意識する)
  • 睡眠をしっかりとり、疲労やストレスをためない
  • 歯みがきやうがいで、口の中を清潔に保つ
  • 頬や舌を噛みやすい、歯や入れ歯が当たるといった原因があれば、歯科で調整する
  • 定期検診で、歯や被せ物、入れ歯の状態をチェックしてもらう

定期検診は、歯や歯ぐきだけでなく、頬や舌などの粘膜の状態を確認してもらう機会にもなります。自分では気づきにくい粘膜の変化や、欠けた歯・合わなくなった入れ歯なども見つけやすくなります。

検診で行うことは武蔵小金井でのクリーニング・定期検診について解説した記事で、当院の予防の取り組みは当院の予防歯科・定期検診のページでご案内しています。

歯医者での口内炎の治療は?歯科で行うことと処方される薬

歯医者での口内炎の治療は、「原因の確認と除去」と「痛みをやわらげる対症療法」が中心です。原因となる刺激を取り除き、口内炎の種類や症状に合った薬を使うことで、痛みをやわらげながら治りやすい環境を整えていきます。

歯科医院での一般的な流れ

  1. 問診:いつからあるか、痛みの程度、繰り返しているか、全身の症状や持病、服用中のお薬などを確認します
  2. 口の中の診察:口内炎の場所・大きさ・色・硬さと、周りの歯や被せ物、入れ歯との位置関係を確認します
  3. 原因への対処:尖った歯の角を整える、入れ歯や被せ物を調整するなど、刺激の原因に対処します
  4. 薬の処方・説明:症状に合わせて塗り薬や貼り薬、うがい薬などを処方し、使い方と自宅でのケアをご説明します
  5. 経過の確認:必要に応じて再度ご来院いただき、治り具合を確認します

歯医者で処方される主な薬

日本口腔外科学会や済生会の解説では、アフタ性口内炎の治療として、副腎皮質ステロイド薬入りの軟膏や、口の粘膜に貼るタイプの薬(口腔粘膜貼付錠)、うがい薬などが挙げられています。済生会の解説では、再発性アフタ性口内炎には根本的な治療法がなく、症状をやわらげる対症療法が主体とされています。

カンジダ性口内炎の場合は、口の中の清掃に加えて、抗真菌薬(カビに対する薬)を含むうがい薬や塗り薬などが使われます。口内炎の種類によって適した薬が異なるため、市販薬で改善しないときは、診察を受けて種類を確かめることが大切です。

口内炎のレーザー治療について

口内炎の痛みをやわらげる目的で、医療機関によってはレーザーを用いることもあります。ただし、すべての口内炎に適しているわけではなく、実施の有無や方法は医療機関によって異なります。どのような対処が適しているかは、診察のうえで相談しましょう。

通院の回数と費用の考え方

歯の角を整える、薬を処方するといった対応は1回の受診で済むこともあれば、経過を確認するために何度か通院が必要になることもあります。口内炎の診察や薬の処方などは、一般に健康保険を使った保険診療として受けられます。治療内容について気になることがあれば、診察の際にお尋ねください。

詳しい検査が必要なとき

2週間以上治らない口内炎や、しこり、こすっても取れない白い部分などがあり、詳しい検査が必要と考えられる場合は、病院の歯科口腔外科など適切な医療機関をご紹介します。紹介先では、必要に応じて組織の一部をとって調べる検査(生検)などが行われます。

よくある質問(FAQ)

口内炎は歯医者で診てもらえますか?何科に行けばいいですか?

はい、口内炎は歯医者(歯科医院)で診てもらえます。口の中の粘膜は歯科の診療範囲で、歯や入れ歯が当たってできた口内炎は、歯科で原因を取り除くことができます。発熱などの全身症状が強い場合は内科や小児科、のどの奥が中心なら耳鼻咽喉科、唇の外側や皮膚にも発疹がある場合は皮膚科も選択肢です。迷うときは、まず歯科医院にご相談ください。

口内炎はどのくらいで治りますか?何日様子を見ていいですか?

一般的なアフタ性口内炎は、何もしなくても1〜2週間ほどで治るとされています。刺激を避けて清潔に保ち、3〜4日で痛みが軽くなっていくようであれば、そのまま様子を見てよいことが多いでしょう。痛みが強くなっていく、2週間以上治らない、同じ場所に繰り返しできるといった場合は受診してください。

2週間以上治らない口内炎は心配ですか?

2週間以上治らない口内炎は、口内炎以外の病気と区別するために受診が勧められています。口内炎や歯の当たりによる傷であることもありますが、見た目だけでは判断が難しいため、自己判断で様子を見続けずに、歯科医院で確認してもらいましょう。詳しい検査が必要な場合は、病院の歯科口腔外科など適切な医療機関をご紹介します。

舌の片側だけが痛いのはなぜですか?

舌の片側だけが痛む場合、その側の欠けた歯の角や被せ物の段差、内側に傾いた歯などが舌の縁に当たっていることがあります。舌を噛んだ傷や口内炎のこともあります。こすっても取れない白い部分や赤いただれ、しこりがある場合や、痛みが2週間以上続く場合は、早めに歯科医院を受診してください。

入れ歯や矯正装置が当たってできる口内炎はどうすればいいですか?

当たっている原因を取り除かないと、治りにくく、繰り返しやすくなります。入れ歯はご自身で削らず、歯科医院で当たる部分を調整してもらいましょう。矯正装置の場合は、矯正治療を受けている歯科医院に相談してください。受診までのあいだは、刺激の強い食べ物を控え、市販の口内炎用の薬を使うことも症状をやわらげる助けになります。

口内炎を繰り返すのはなぜですか?予防法はありますか?

繰り返す原因ははっきりしないことが多いものの、疲労やストレス、栄養の偏り、口の中の刺激などが関わるとされています。十分な睡眠と栄養バランスのとれた食事、口の中を清潔に保つことが予防の基本です。同じ場所に繰り返す場合は歯や入れ歯の当たりがないか、頻繁に繰り返す場合は全身の病気が関係していないかを確認するため、一度ご相談ください。

歯医者に行ったあと(麻酔・型取りのあと)に口内炎ができたらどうすればいいですか?

治療中に器具や型取りの材料が粘膜に触れたり、麻酔が効いている間に頬や舌を噛んでしまったりして、その傷が口内炎のようになることがあります。刺激を避けて清潔に保てば、次第に落ち着くことが多いものです。麻酔が効いている間は感覚が鈍く噛みやすいため、麻酔が切れるまで食事を控えると予防につながります。痛みが強い場合や、なかなか良くならない場合は、治療を受けた歯科医院にご相談ください。

口内炎があるときは歯科の予約をキャンセルしたほうがいいですか?

口内炎があるだけで、予約をキャンセルしなければならないわけではありません。予約の前や来院時に口内炎があることを伝えていただければ、器具が触れないよう配慮したり、処置の内容や日程を調整したりできます。口内炎そのものについても、あわせて診察で確認できます。発熱を伴う場合や、口の中全体に口内炎が広がってつらい場合は、事前にお電話でご相談ください。

武蔵小金井で口内炎・舌の痛みのご相談なら

口内炎や舌の痛みは、原因によって適した対処が異なります。次のような方は、まずはご相談ください。

  • 口内炎が2週間以上治らない、または同じ場所に繰り返しできる
  • 欠けた歯や詰め物・被せ物、入れ歯が舌や頬に当たって痛い
  • 舌の片側だけが痛い、こすっても取れない白い部分やしこりが気になる
  • 口内炎や舌の痛みを、どこに相談すればよいかまず確認したい

初回のご相談から治療開始までの一般的な流れは、次のとおりです。

  1. WEB予約またはお電話でご予約いただきます
  2. ご来院時に、いつから・どこが・どのように痛むかをお伺いします
  3. 口の中の診察で、口内炎や舌の状態と、周りの歯・被せ物・入れ歯を確認します
  4. 考えられる原因と対処法、必要に応じた受診先についてご説明します
  5. ご納得いただいたうえで、原因への処置やお薬の処方などを行います

当院はJR中央線「武蔵小金井駅」南口から徒歩3分で、平日に加えて土曜・日曜も診療しています(祝日は休診です)。基本は予約制ですが、急な痛みなどには当日予約・急患対応も行っています。お口の状態を拝見し、診察のうえでご説明します。

参考文献・出典

監修:小林 瑞穂(歯科医師・一般/外科担当/医療法人社団デルタ)プロフィール

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療方針は診察のうえ個々の状態により異なります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

小林 瑞穂

この記事の監修者

小林 瑞穂歯科医師/一般・口腔外科担当医

外科処置を中心に、インプラント治療・親知らずの抜歯などの口腔外科処置を担当。

公開日 2026.10.06 最終更新日 2026.09.26 | 歯科医師紹介

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