歯科コラムcolumn

根管治療の回数と期間の目安|治療中の過ごし方・痛みを武蔵小金井の歯科医師が解説2026/10/09

「歯の根の治療が必要です」と言われたとき、まず気になるのは「何回通えば終わるのか」「どのくらいの期間がかかるのか」ではないでしょうか。結論からお伝えすると、根管治療(歯の根の中の治療)の回数は、根の中の治療だけで一般に数回程度とされることが多く、その後の土台や被せ物までを含めると、全体で数週間から数か月かかることがあります。

ただし、前歯か奥歯か、初めての治療か以前治療した歯のやり直しか、炎症がどのくらい広がっているかによって大きく変わるため、回数や期間は一人ひとり異なります。

もうひとつ大切なのが、治療と治療のあいだの過ごし方です。根管治療の途中は、歯に「仮の蓋」をした状態で日常生活を送ることになります。この期間の食事や歯みがき、痛みへの対処を知っておくと、治療を進めやすくなります。また、痛みが治まった時点で通院をやめてしまうと、根の中に再び細菌が入り込んだり、歯が割れたりする原因になることがあります。

この記事では、武蔵小金井で精密治療を担当する当院の歯科医師が、根管治療の回数・期間の目安と何回も通う理由、治療中の食事・歯みがき・お酒の注意点、痛みの目安と受診のタイミング、途中でやめるリスク、被せ物が入るまでの流れを時期別に解説します。今どの段階にいて、次に何に気をつければよいかがわかる内容を目指しています。

この記事の目次

この記事の要点

  • 根管治療の回数は一般に数回程度とされることが多く、前歯か奥歯か、初回か再治療か、炎症の程度によって変わります。
  • 何回も通うのは、細く複雑な根管の中を清掃・消毒し、薬で細菌を減らしながら症状の落ち着きを確かめる必要があるためです。
  • 治療中は仮の蓋の状態なので、治療中の歯で硬い物・粘着性の物を噛むのは避け、仮の蓋が取れたら早めに歯科医院へ連絡してください。
  • 治療後の痛みや噛んだときの違和感は一時的なことが多い一方、強くなる痛みや腫れ、発熱があるときは早めの相談が必要です。
  • 痛みが消えても治療は終わっていないため、根の治療から被せ物が入るまで通院を続けることが、歯を長く保つうえで大切です。

根管治療とは?なぜ何回も通う必要があるの?

根管治療とは、歯の根の中心を通る細い管(根管)から、炎症を起こした神経や細菌に感染した部分を取り除き、清掃・消毒したうえで薬を詰めて封鎖する治療のことです。何回も通う必要があるのは、根管が細く複雑な形をしていて、一度の処置で清掃と消毒を終えるのが難しい場合が多いためです。

日本歯内療法学会の一般向けページでは、歯内療法は歯の内部の治療のことを指し、根管治療はその中で歯の根の中心を通る細い管である根管の処置を行うものと説明されています。また、神経を取らずに残すことも歯内療法のひとつとされています(日本歯内療法学会「一般のみなさま」)。

神経を取る治療と、根の中の感染を治療する場合

根管治療には、大きく分けて2つの場面があります。1つは、虫歯が深く進んで歯の神経(歯髄)に炎症が起きたときに、神経を取り除く治療(抜髄)です。もう1つは、神経がすでに死んでしまったり、以前に根の治療をした歯の中に細菌が入り込んだりして、根の中や根の先に感染が広がっている場合の治療(感染根管治療)です。過去に治療した歯をやり直す場合は、再根管治療とも呼ばれます。

どちらの場合も、根管の中を清潔な状態にし、細菌が再び入り込まないように封鎖することが目的です。どちらにあたるかによって、必要な回数や期間の見通しも変わってきます。

なぜ1回で終わらないことが多いのか

  • 根管は細く、曲がっていたり枝分かれしていたりするため、少しずつ清掃して形を整えていく必要がある
  • 根管の中に消毒のための薬を入れて一定期間置き、細菌を減らす段階を設けることがある
  • 膿や出血、痛みがある場合は、症状が落ち着くのを確かめてから次の段階に進む
  • 麻酔や口を開けている時間の負担を考えると、1回の治療時間には限りがある

根管の中の感染が十分に取り除けていない状態で薬を詰めて封鎖してしまうと、あとで再び炎症が起きる原因になります。そのため、状態を確かめながら段階を踏んで進めるのが一般的です。症例によっては少ない回数で根の治療を終えられる場合もありますが、回数の多い少ないよりも、根の中を清潔にして封鎖できているかどうかが大切です。

根管治療の回数・期間の目安は?前歯・奥歯・再治療で変わる理由

根管治療の回数は、根の中の治療だけで一般に数回程度とされることが多く、通院の間隔は1〜2週間程度とされることが一般的です。その後の土台や被せ物の段階を含めると、全体で数週間から数か月かかることがあります。回数・期間が人によって異なるのは、主に次のような条件の違いによるものです。

条件 回数・期間が少なめになりやすい傾向 回数・期間が多め・長めになりやすい傾向
歯の種類(根の数) 前歯など、根が1本の歯 奥歯(大臼歯)など、根が複数に分かれた歯
初回か再治療か 初めて神経を取る治療 以前に治療した歯のやり直し(再根管治療)
炎症・感染の程度 神経の炎症が中心で、根の先まで広がっていない 根の先に膿がたまっている、歯ぐきが腫れている
根の形 比較的まっすぐで、器具が通りやすい根管 強く曲がっている、細く狭くなっている根管
通院の状況 予定どおりに通院できている 間隔が大きく空いた、途中で仮の蓋が取れた

※上記は一般的な傾向であり、実際の回数・期間は、診察と検査のうえで判断します。

根管治療の回数が前歯と奥歯で違うのはなぜ?

前歯は根が1本で、根管も1本のことが多いのに対し、奥歯(大臼歯)は根が2〜3本に分かれ、根管が3本以上あることも少なくありません。根管の数が多いほど清掃・消毒する範囲が広がり、お口の奥にある歯ほど器具も届きにくくなるため、奥歯は前歯より回数がかかりやすい傾向があります。

初めての治療と再治療の違い

以前に根の治療をした歯のやり直し(再根管治療)では、まず根の中に詰めてある古い薬や土台を取り除く必要があります。さらに、根の先に病変が広がっていることもあるため、初めての治療より回数や期間がかかりやすいとされています。根の治療後に再発をくり返している場合の治療の考え方については、自由診療での根管治療と再発時の治療を解説した記事で詳しくご紹介しています。

根管治療の間隔はどのくらい空けていい?

次の予約までの間隔は、歯科医師から指示された範囲を目安にしてください。一般に1〜2週間程度とされることが多いものの、薬の効き具合や症状によって変わります。仕事や家庭の都合で予定どおりに通えない場合は、自己判断で先延ばしにせず、早めに予約の変更を相談しましょう。間隔が大きく空くと、仮の蓋がすり減って細菌が入り込み、清掃をやり直す必要が出ることがあります。

根管治療1回の流れと、被せ物が入るまでの全体像

根管治療の1回の治療は、一般に「麻酔→感染した部分の除去→根管の清掃・消毒→薬を入れる→仮の蓋をする」という流れで進みます。根の中がきれいになったと判断できたら最終的な薬を詰めて封鎖し(根管充填)、その後に土台と被せ物を入れて、治療がひと区切りとなります。

根の治療中の1回の流れ

  1. 状態の確認:痛みや腫れの有無を伺い、必要に応じてレントゲンなどで根の状態を確認します
  2. 麻酔:痛みを感じにくくするため、必要に応じて局所麻酔を行います(神経がすでにない歯などでは使わないこともあります)
  3. 感染部分の除去:虫歯や古い詰め物、感染した神経などを取り除き、根管の入り口を確認します
  4. 根管の清掃・消毒:細い器具で根管の中を少しずつ清掃して形を整え、薬液で洗浄・消毒します
  5. 薬を入れる:根管の中に、消毒のための薬を入れます
  6. 仮の蓋をする:細菌や唾液が入らないよう、仮の材料で歯に蓋をします

仮の蓋(仮封)とは、次の治療までのあいだ、根の中に細菌や唾液、食べかすが入るのを防ぎ、中の薬を保つための一時的な蓋のことです。最終的な詰め物ほど硬くはなく、すり減ったり外れたりすることもあるため、扱い方に注意が必要です。

根の治療が終わってから被せ物が入るまで

  1. 根管充填:根の中が清潔になったと判断したら、根管の先まで最終的な薬を詰めて封鎖します
  2. 経過の確認:痛みや噛み心地、必要に応じてレントゲンなどで状態を確かめます
  3. 土台(コア)をつくる:歯の内部を補強し、被せ物を支える土台をつくります
  4. 型取り・仮歯:歯の形を整えて型取りを行い、被せ物ができるまで仮歯で過ごすことがあります
  5. 被せ物(クラウン)の装着:噛み合わせを確認して、最終的な被せ物を装着します

根管治療をした歯は、内部を大きく削っているため、特に強い力のかかる奥歯では、被せ物で歯全体を覆って守るのが一般的です。前歯などで歯がしっかり残っている場合は、詰め物で終えることもあります。被せ物の素材には保険診療と自由診療の選択肢があり、歯の位置や残り方をふまえて、診察のうえでご説明します。

当院の精密治療・根管治療については、精密治療・根管治療・神経の治療の診療ページで紹介しています。

根管治療中の過ごし方は?食事・歯みがき・お酒と仮の蓋の注意点

根管治療中は、治療中の歯で硬い物や粘着性の物を噛まないこと、仮の蓋を守りながら歯みがきを続けること、痛みや腫れがあるときは飲酒などを控えめにすることが基本です。仮の蓋の状態は、次の治療までの根の中の清潔さに関わります。

根管治療中の食事で気をつけたいこと

  • 麻酔が効いている間は食事を控える:感覚が鈍くなっているため、頬や唇、舌を噛んだり、熱い物でやけどをしたりすることがあります
  • 治療直後は指示された時間、飲食を控える:仮の蓋の材料によっては、固まるまでに時間がかかるものがあります
  • できるだけ反対側で噛む:治療中の歯は仮の蓋の状態で、歯そのものも弱くなっていることがあります
  • 硬い物・粘着性の物を避ける:次の表のような食べ物は、仮の蓋が外れたり歯が欠けたりする原因になりやすいため、治療中の歯で噛むのは避けてください
種類 食べ物の例 避けたい理由
硬い物 せんべい、ナッツ類、氷、硬いパン 仮の蓋が割れたり、弱くなった歯が欠けたり割れたりすることがある
粘着性の物 ガム、キャラメル、お餅、グミ 仮の蓋にくっついて、外れやすくなる
強く噛みしめる物 厚みのある肉、するめ、繊維の多い食品 治療中の歯に強い力がかかり、噛んだときの痛みが出やすい

根管治療中の歯みがきは普段どおり、仮の蓋のまわりはやさしく

治療中の歯も、汚れがたまると歯ぐきの炎症や、仮の蓋のすき間からの細菌の侵入につながるため、歯みがきは普段どおり続けてください。仮の蓋の上は、歯ブラシを強く押し当てず、小さく動かしてやさしく磨くのがポイントです。

デンタルフロスを使う場合は、上に引き抜くと仮の蓋を引っかけてしまうことがあるため、横にそっと引き抜くと外れにくくなります。歯間ブラシも、無理に押し込まないように注意しましょう。

お酒・運動・入浴は?根管治療中にやってはいけないこと

治療当日や、痛み・腫れがある時期は、飲酒や激しい運動、長時間の入浴は控えめにするとよいでしょう。血行がよくなると、痛みや腫れを強く感じやすくなることがあるためです。また、痛み止めや抗菌薬などのお薬が処方されている場合は、飲酒との組み合わせを避けるよう説明されることがあるため、お薬の説明に従ってください。

このほか、治療中の歯で硬い物を噛む、仮の蓋を舌や指で触る、つまようじなどでつつく、といった行為も仮の蓋が外れる原因になるため避けましょう。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、あらかじめ歯科医師に伝えておくと、治療中の注意点を相談しやすくなります。

仮の蓋が取れた・欠けたときの対応

仮の蓋が取れた、または一部が欠けたと感じたときは、できるだけ早く、治療を受けている歯科医院に連絡してください。仮の蓋がない状態が続くと、唾液や食べかすとともに細菌が根の中に入り込み、それまでの清掃・消毒をやり直す必要が出ることがあります。

  1. 取れた仮の蓋は、無理に元の位置に戻さない(すき間ができ、かえって汚れを閉じ込めることがあります)
  2. その歯で噛まないようにし、食後は口をすすいで、食べかすを残さないようにする
  3. 穴に指や物を入れたり、ガムなどで埋めたりしない
  4. 治療を受けている歯科医院に連絡し、次の来院日を相談する

仮の蓋は治療のたびに詰め直すことを前提にした材料のため、少しすり減ったように感じる程度のこともあります。取れたかどうか判断に迷う場合も、連絡して指示を受けておくと確実です。詰め物が取れたときの一般的な対応は、歯が痛い・詰め物が取れたときの受診の目安を解説した記事でもご紹介しています。

根管治療中に痛いのはなぜ?噛むと痛いのはいつまで?

根管治療中や治療後に痛むのは、根の中を清掃・消毒する際の刺激や、根の先の周りの組織に残っている炎症によるものと考えられています。治療後の痛みや噛んだときの痛みは一時的なことが多く、一般に数日程度で落ち着いていくとされていますが、強さや続く期間には個人差があります。

治療後にズキズキ痛むのはなぜ?

根管の清掃では、根の先の近くまで器具や薬を届かせるため、根の先の外側にある組織が刺激を受けて、一時的に痛みが出ることがあります。もともと根の先に炎症があった場合は、治療をきっかけに痛みや腫れが一時的に強まることもあります。処方された痛み止めがある場合は、指示どおりに服用してください。

根管治療中に噛むと痛いのはいつまで?

治療中の歯で噛んだときに痛みや浮いたような感じがあるのは、根の先の周りに炎症が残っているためと考えられます。根の中の清掃が進み、炎症が落ち着くにつれて、徐々にやわらいでいくことが多いとされています。

噛むと痛い間は、その歯でなるべく噛まないようにし、次回の来院時に症状を伝えてください。痛みがなかなか引かない場合は、噛み合わせの調整や、根の中の状態の再確認を行うことがあります。

こんなときは歯科医院に相談を

症状・状況 相談のタイミングの目安
治療後の痛みが、日を追うごとに強くなっている 次の予約を待たずに、早めに連絡
歯ぐきや顔が腫れてきた、熱が出た できるだけ早く連絡
痛み止めを飲んでも痛みが治まらない 早めに連絡
仮の蓋が取れた、大きく欠けた 早めに連絡し、来院日を相談
歯が欠けた・割れた感じがする、噛むと鋭く痛む 早めに連絡
噛んだときの軽い違和感があるが、少しずつ軽くなっている 次回の予約時に伝える
予定どおりに通院できなくなった 早めに予約の変更を相談

気になる症状があるときは、自己判断で様子を見続けず、治療を受けている歯科医院に連絡することが大切です。当院では、急な痛みなどには当日予約・急患対応を行っていますので、お困りの際はお電話でご相談ください。

根管治療を途中でやめるとどうなる?通院中断のリスク

根管治療を途中でやめると、仮の蓋のすき間から細菌が入り込んで根の中が再び感染したり、弱くなった歯が割れたりするおそれがあります。痛みが治まっても根の中の治療は完了しておらず、最終的な薬で封鎖し、被せ物で歯を守るまでが根管治療の一連の流れです。

「痛みが消えたら終了」は誤解

日本歯内療法学会は、2026年1月28日付で根管治療の通院中断に関する調査報告を公表し、30代では約半数が通院中断を経験していること、そして働く世代に広がる、痛みが消えた時点で治療が終わったと考える誤解が再発リスクを招くことを取り上げています(日本歯内療法学会「一般のみなさま」)。

治療の途中で痛みが治まるのは、根の中の感染した神経や細菌がある程度取り除かれ、炎症が落ち着いてきたためです。しかし、この段階では根の中にまだ細菌が残っていることがあり、根の先まで薬を詰めて封鎖する処置も終わっていません。症状がないことと、治療が完了したことは別のことだと考えてください。

仮の蓋のまま放置すると起こりうること

  • 再感染:仮の蓋はすり減りやすく、時間とともにすき間ができるため、唾液とともに細菌が根の中に入り込み、清掃・消毒をやり直す必要が出ることがあります
  • 根の先の病変の悪化:根の先に膿がたまり、歯ぐきの腫れや、噛んだときの痛みが再び出ることがあります
  • 歯が割れる:神経を取って内部を削った歯は、歯の壁が薄くなっています。被せ物で守られていない状態で噛む力がかかり続けると、歯が欠けたり割れたりすることがあります
  • 治療の選択肢が狭まる:割れ方や感染の広がり方によっては歯を残すことが難しくなり、抜歯を検討せざるを得ない場合もあります

根管治療中に歯が割れた・欠けたと感じたら

治療中に「歯が欠けた」「噛んだときにピキッと鋭く痛む」と感じたときは、その歯で噛むのをやめ、早めに歯科医院に連絡してください。欠けたのが仮の蓋だけなのか、歯そのものなのか、割れが根の方まで及んでいるのかによって、その後の対応が大きく変わります。欠けた破片を無理に取ろうとしたり、割れた部分を舌で動かしたりするのは避けましょう。

歯が割れること(破折)は歯を失う原因のひとつ

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、2018年の全国的な抜歯の原因調査で、歯を失った原因は歯周病が37%、むし歯が29%、歯が割れる破折が18%だったと紹介されています。そのうえで、破折の多くは神経を取った歯(無髄歯)で起きていると考えられることが説明されています(e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」)。

同じページでは、被せ物が入った歯は失うリスクが高いものの、それは治療法そのものが原因ではなく、神経を取った歯で根の先に病変が残っている場合が多いためであり、根の治療に至らないようにすることが歯を失わないために重要だとされています。

根管治療を最後まで終えて根の中をしっかり封鎖し、被せ物で歯を守ることは、神経を取った歯を長く使っていくための大切な積み重ねです。

すでに歯が割れてしまった場合や、「抜歯が必要」と言われた場合の考え方については、「歯を抜く」と言われた方に向けて歯を残す治療を解説した記事をご覧ください。

【時期別】根管治療の開始前から被せ物の後までのチェック表

根管治療は、治療開始前から被せ物が入った後まで、時期によって気をつけたいことが変わります。今どの段階にいるかを確認しながら、次の表を目安にしてください。

時期 歯の状態 気をつけたいこと 早めに相談したいサイン
治療開始前(根の治療が必要と言われた) 虫歯や感染が、根の中まで及んでいる 回数・期間の見通しと通院の予定を確認する。痛み止めは指示どおりに使う 強い痛み、腫れ、発熱
根の治療中(仮の蓋の期間) 根の中に薬が入り、仮の蓋をしている 治療中の歯で硬い物・粘着性の物を噛まない。やさしく磨く。予約の間隔を守る 仮の蓋が取れた・欠けた、痛みが強くなる、腫れ
最終の薬を詰めた後(根管充填後) 根の中は封鎖されたが、歯の上の部分はまだ仮の状態 噛み心地の変化を観察する。仮の蓋のうちは引き続き強く噛まない 数日たっても強くなる痛み、腫れ
土台・被せ物が入るまで 土台や仮歯で過ごしている 仮歯が外れたら連絡する。型取り・装着の予約を先延ばしにしない 仮歯が取れた、歯が欠けた感じがする
被せ物が入った後 治療はひと区切り。ただし神経のない歯として経過をみる 定期検診で、被せ物の境目の虫歯や根の先の状態を確認する。丁寧な歯みがきとフロスを続ける 噛むと痛い、歯ぐきの腫れやおできのようなもの、被せ物のぐらつき

「最終の薬を詰めた後」も油断しない

根管充填が終わると、通院のゴールが見えてきたように感じるかもしれません。しかし、この時点では歯の上の部分はまだ仮の蓋や仮歯の状態で、噛む力から歯を守る被せ物が入っていません。根の治療が終わってから土台・被せ物までの期間が空きすぎると、仮の蓋のすき間から再び細菌が入り込んだり、歯が割れたりするおそれがあるため、被せ物が入るまでを治療の一部と考えて通院を続けてください。

被せ物が入った後も定期検診を

被せ物が入ると治療はひと区切りとなりますが、神経を取った歯は痛みを感じにくいため、被せ物の境目から虫歯が再発したり、根の先に炎症が起きたりしても気づきにくいことがあります。定期検診では、お口全体の確認とあわせて、必要に応じてレントゲンで根の先の状態を確かめます。定期検診の内容については、予防歯科・定期検診の診療ページでご案内しています。

よくある質問(FAQ)

根管治療は何回くらい通いますか?前歯と奥歯で違いますか?

根の中の治療だけで一般に数回程度とされることが多いものの、症例により異なります。前歯は根が1本のことが多い一方、奥歯は根が複数に分かれて根管の数も多いため、奥歯のほうが回数がかかりやすい傾向があります。再治療の場合や炎症が強い場合も回数が増えやすく、検査のうえで見通しをご説明します。

根管治療の期間はどのくらい?間隔はどれくらい空けていい?

根の治療に続いて土台・被せ物の段階があるため、全体で数週間から数か月かかることがあります。通院の間隔は一般に1〜2週間程度とされることが多いですが、歯科医師から指示された間隔を目安にしてください。間隔が大きく空くと、仮の蓋がすり減って細菌が入り込み、治療のやり直しが必要になることがあるため、通えない場合は早めに予約の変更をご相談ください。

根管治療中に痛いのはなぜ?いつまで続く?

根の中を清掃・消毒する際の刺激や、根の先の周りに残っている炎症によるものと考えられています。一般に数日程度で落ち着いていくことが多いとされますが、個人差があります。痛みが日を追うごとに強くなる、腫れや発熱がある、痛み止めを飲んでも治まらないといった場合は、次の予約を待たずに歯科医院へご連絡ください。

仮の蓋が取れたらどうすればいい?

できるだけ早く、治療を受けている歯科医院に連絡してください。仮の蓋がない状態が続くと、細菌が根の中に入り込み、清掃・消毒のやり直しが必要になることがあります。来院までは、取れた蓋を無理に戻さず、その歯で噛まないようにし、食後は口をすすいで清潔を保つようにしましょう。

根管治療中に食べてはいけないものは?お酒は?

治療中の歯で、せんべいやナッツ、氷などの硬い物や、ガム・キャラメル・お餅などの粘着性の物を噛むのは避けてください。仮の蓋が外れたり、弱くなった歯が割れたりする原因になります。お酒は、治療当日や痛み・腫れがある時期は控えめにし、痛み止めなどのお薬が処方されている場合は、その説明に従ってください。

痛みがなくなったら通院をやめてもいい?

痛みが治まっても、根の中の治療が終わったわけではありません。途中でやめると、仮の蓋のすき間から細菌が入り込んで再び感染したり、被せ物で守られていない歯が割れたりするおそれがあります。根の中を最終的な薬で封鎖し、土台と被せ物が入るまで通院を続けることが大切です。

根管治療の途中で歯医者を変えてもいい?

転居などの事情で、治療の途中に歯科医院を変えることはできます。ただし、新しい歯科医院では根の中の状態やこれまでの治療の進み具合を把握する必要があるため、改めて検査を行い、治療方針を検討することになります。変更を考えている場合は、中断期間をできるだけ空けずに、早めに新しい歯科医院を受診してください。

根管治療の費用は保険ですか?

根管治療は、保険診療で行われることが多い治療で、保険診療の費用は全国一律で定められています。一方で、使用する器具や材料、治療にかける時間などを保険診療の枠にとらわれずに行う精密な根管治療を、自由診療(保険適用外)で行う歯科医院もあります。当院の自由診療の標準的な費用は当院の料金表でご確認いただけます。どちらが適しているかは歯の状態によって異なるため、診察のうえでご説明します。

自由診療について

  • 治療内容: 歯の根の中(根管)の感染した部分を取り除き、清掃・消毒したうえで薬を詰めて封鎖する根管治療を、自由診療として行う場合の治療です。
  • 費用: 自由診療(保険適用外)。費用は治療内容・歯の部位・根管の数等により異なります。標準的な費用は料金表をご確認ください。
  • 期間・回数の目安: 根の形や感染の程度によって異なり、一般に複数回の通院が必要です。土台・被せ物の治療を含めると、期間はさらに長くなります。必要な回数・期間は症例により異なります。
  • 主なリスク・副作用: 治療後の一時的な痛みや腫れ、根の形や感染の状態によっては再発する可能性があること、神経を取った歯は割れやすくなること、状態によっては外科的な処置や抜歯が必要になる場合があること
  • お問い合わせ: アクセス・診療時間/お電話 042-316-1588

武蔵小金井で根管治療のご相談なら

根管治療の回数や期間、治療中の過ごし方は、歯の状態によって変わります。次のような方は、まずはご相談ください。

  • 「根の治療が必要」と言われ、回数や期間の見通しを知りたい方
  • 根管治療を途中で中断してしまい、再開を考えている方
  • 仮の蓋が取れた、治療後の痛みや腫れが続いているなど、治療中の症状が気になる方
  • 以前に根の治療をした歯が再び痛む・腫れるなど、再治療が必要かどうか確認したい方

初回のご相談から治療開始までの一般的な流れは、次のとおりです。

  1. WEB予約またはお電話でご予約いただきます
  2. ご来院時に、痛みや腫れなどの症状と、これまでの治療の経過をお伺いします
  3. お口の中の検査やレントゲンなどで、歯の根の状態を確認します
  4. 検査結果をもとに、考えられる治療方法、回数・期間の目安、費用についてご説明します
  5. ご納得いただいたうえで治療を始めます(強い痛みや腫れがある場合は、症状をやわらげる処置を優先することがあります)

当院はJR中央線「武蔵小金井駅」南口から徒歩3分です。診療時間は平日9:30〜18:00、土日9:30〜17:30(いずれも昼休みあり)で、日曜日も診療しています(祝日は休診です)。お口の状態を拝見し、診察のうえでご説明します。

参考文献・出典

監修:秋山 正憲(院長・審美治療/精密治療担当/医療法人社団デルタ)プロフィール

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療方針は診察のうえ個々の状態により異なります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

秋山 正憲

この記事の監修者

秋山 正憲院長・歯科医師(審美治療・精密治療担当)

武蔵小金井ハーヴェスト歯科・矯正歯科 院長。マイクロスコープを用いた精密治療、セラミック治療、ダイレクトボンディングを担当。英語での診療に対応。
SJCD レギュラーコース・マスターコース修了/5D アドバンスコース修了/日本口腔インプラント学会 インプラント100時間講習修了

公開日 2026.10.09 最終更新日 2026.09.26 | 歯科医師紹介

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