歯科コラムcolumn

ホワイトニングの種類と選び方|オフィス・ホームの違いを武蔵小金井の歯科医師が解説2026/09/30

「歯を白くしたいけれど、ホワイトニングにはどんな種類があって、自分にはどれが合うのだろう」——調べ始めると、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、さらにサロンや市販品まで選択肢が多く、違いがわかりにくいと感じる方は少なくありません。結論からお伝えすると、歯科医院で行うホワイトニングの種類は大きく「オフィス(歯科医院で行う)」「ホーム(ご自宅で行う)」「両方を組み合わせるデュアル(併用)」の3つです。短期間で変化を感じたいのか、時間をかけて白さを保ちやすくしたいのか、通院の回数をどう考えるかによって、向いている方法が変わります。

もうひとつ、方法を選ぶ前に知っておきたいのが「ホワイトニングで白くならないもの」と「しみやすさ」です。被せ物や詰め物はホワイトニングでは色が変わらないため、前歯に治療した歯がある方は、処置の順番を考えておく必要があります。また、しみる症状(知覚過敏)の出やすさには個人差があり、事前にお口の状態を確認しておくことで、方法や進め方を調整しやすくなります。

この記事では、武蔵小金井で審美治療を担当する当院の歯科医師が、ホワイトニングの種類ごとの特徴と違い、選び方、しみる理由と対策、回数や持続の目安、できない・向かないケース、サロンや市販品との違いまでを順に解説します。読み終えたときに、ご自身に合いそうな方法と、相談の際に確認したいポイントがわかることを目指した内容です。

この記事の目次

この記事の要点

  • 歯科医院のホワイトニングには、歯科医院で行うオフィス、ご自宅で行うホーム、両方を組み合わせるデュアル(併用)の3種類があります。
  • オフィスは短期間で変化を感じやすい一方で後戻りは比較的早いとされ、ホームは変化がゆっくりな分、白さを保ちやすいとされています。
  • 被せ物・詰め物はホワイトニングでは白くならないため、前歯に治療した歯がある方は「先に天然歯を白くしてから色を合わせる」順番を考えることが大切です。
  • しみる症状(知覚過敏)の多くは一時的とされますが、しみやすい方は事前に相談することで方法や進め方を調整できます。
  • 白くなるまでの回数や持続期間には個人差があり、事前の検査で虫歯・歯周病の有無を確認してから始めることが基本です。

ホワイトニングの種類は?オフィス・ホーム・デュアル(併用)の3つ

歯科医院で行うホワイトニングの種類は、主に「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング(併用)」の3つです。いずれも薬剤の力で歯の色を明るくする点は共通していますが、薬剤の濃度、行う場所、効果の現れ方が異なります。

ホワイトニングとは、過酸化水素や過酸化尿素といった過酸化物を含む薬剤を歯に作用させ、歯の内部にある着色の原因となる色素を分解して、歯そのものの色を明るくする処置のことです。歯を削ったり、表面に何かを貼り付けたりするものではありません。茶渋やたばこのヤニなど、歯の表面についた汚れを落として本来の色に近づける「クリーニング」とは、目的も仕組みも異なります。

オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングとは、歯科医院の診療室で、比較的濃度の高い薬剤を歯に塗り、光を当てて反応を促す方法です。1回の来院で変化を感じる方もいるなど、短い期間で白さの変化を確かめやすいのが特徴とされています。一方で、ホームホワイトニングと比べると、白さの後戻りは比較的早いとされています。

当院のオフィスホワイトニングは、お口の中の検査、歯の表面の汚れの除去、シェードテイキング(色見本を使って現在の歯の色を確認すること)、歯ぐきの保護、薬剤の塗布、光の照射、効果の確認という流れで進めます。薬剤を塗る前に歯ぐきを保護するのは、濃度の高い薬剤が歯ぐきにふれると、痛みや刺激が出ることがあるためです。

ホームホワイトニングとは

ホームホワイトニングとは、歯科医院でお口の型を取って歯並びに合わせたマウスピース(マウストレー)を作り、ご自宅で低濃度の薬剤を入れて一定時間装着する方法です。薬剤の濃度が低いため変化はゆっくりですが、時間をかけて作用させることから、白さが比較的長持ちしやすいとされています。

通院の回数を抑えやすく、ご自身の生活リズムに合わせて進められる点も特徴です。ただし、決められた装着時間と期間を守って続けることが前提になります。

デュアルホワイトニング(併用)とは

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる方法です。オフィスで短期間に変化を出しつつ、ホームで白さを定着させ、保ちやすくすることをねらいます。通院とご自宅でのケアの両方が必要になるため、手間や費用はそれぞれ単独で行う場合より増えますが、「早く変化を感じたい」と「白さをなるべく保ちたい」の両方を重視したい方の選択肢になります。

項目 オフィスホワイトニング ホームホワイトニング デュアル(併用)
行う場所 歯科医院 ご自宅(マウスピースを使用) 歯科医院とご自宅
薬剤の濃度 比較的高い 比較的低い 両方を使い分ける
変化の現れ方 短期間で感じやすいとされる ゆっくり現れるとされる 早めに感じやすく、ホームで定着を図る
白さの持続 後戻りは比較的早いとされる 比較的保ちやすいとされる 比較的保ちやすいとされる
通院 施術のたびに来院 型取り・経過確認などで来院 両方の来院が必要
ご自身の手間 少ない 毎日の装着が必要 毎日の装着が必要

※効果の現れ方や持続には個人差があり、歯の状態や生活習慣によって異なります。当院で行っているホワイトニングの内容は、当院のホワイトニング診療のページでもご案内しています。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは?どっちがいいかの選び方

オフィスとホームのどちらがよいかは、「いつまでに、どのくらいの変化を求めるか」「通院とご自宅でのケアのどちらが続けやすいか」「しみやすさ」の3点で考えると整理しやすくなります。どちらかが優れているというものではなく、目的と生活スタイルに合うかどうかで選ぶのが基本です。

短期間で変化を感じたいならオフィスを検討

結婚式や就職活動、写真撮影など、日にちが決まった予定に合わせたい方は、短期間で変化を確かめやすいオフィスホワイトニングが検討しやすい方法です。ご自宅でマウスピースを毎日装着するのが難しい方にも向いています。

ただし、1回で希望の白さに届くとは限らず、複数回の施術が必要になることもあります。予定の日から逆算して、早めに相談しておくと計画を立てやすくなります。

白さを保ちやすくしたいならホームを検討

急ぐ予定はなく、自然な白さを時間をかけて得たい方や、白さを長めに保ちたい方には、ホームホワイトニングが選択肢になります。濃度の低い薬剤を使うため、しみ具合を見ながら装着時間を調整しやすい点も利点です。一方で、毎日一定時間マウスピースを装着する習慣を続けられるかどうかが、結果を左右します。

重視したいこと・状況 検討しやすい方法 確認しておきたい点
予定の日までに変化を感じたい オフィス 希望の白さまでに複数回かかることがある
通院回数を抑え、自分のペースで進めたい ホーム 毎日の装着を続けられるか
白さをなるべく長く保ちたい ホーム、または併用 変化が出るまでに時間がかかる
しみやすさが心配 事前相談のうえで方法とペースを調整 しみる前歴や歯ぐきの下がりの有無
毎日のマウスピース装着が難しい オフィス 後戻りに備えたメンテナンスの計画

なお、どの方法を選ぶ場合でも、前歯に被せ物や詰め物がある方は、方法選びより先に考えておきたいことがあります。次の章で詳しくご説明します。

ホワイトニングで白くならないものは?被せ物がある方の「逆算」の選び方

ホワイトニングで白くなるのは、ご自身の天然の歯だけです。セラミックやプラスチック(レジン)の被せ物・詰め物、差し歯などの人工物は、薬剤では色が変わりません。そのため前歯に治療した歯がある方は、「どの方法で白くするか」の前に、「白くならない部分をどうするか」から逆算して考えることが大切です。

ホワイトニングで色が変わらないもの・変わりにくいもの

  • 被せ物(クラウン)・差し歯:セラミックや金属、プラスチックなどの人工物は、薬剤で色が変わりません。
  • 詰め物:前歯の虫歯治療などで使われる白いプラスチック(レジン)の詰め物も、色は変わりません。
  • 神経を取った歯の変色:歯の内側から色が変わっている場合、外側から行う通常のホワイトニングでは色が変わりにくく、別の方法を含めた検討が必要になることがあります。
  • 薬の影響による変色:歯が作られる時期に服用した抗菌薬(テトラサイクリン系)の影響による縞模様のような変色などは、効果が出にくいとされています。

前歯に被せ物がある方は「色合わせの順番」が大切

たとえば前歯の1本に被せ物があり、周りの天然歯だけをホワイトニングで白くすると、被せ物だけが元の色のまま残り、かえって色の差が目立つことがあります。こうした場合は、先にホワイトニングで天然歯の色を整え、白さが落ち着いてから、その色に合わせて被せ物を作り直すという順番が一般的です。

反対に、先に被せ物を作り直してからホワイトニングを行うと、天然歯だけが明るくなり、せっかく合わせた色がずれてしまう可能性があります。一般的には、次のような順番で進めます。

  1. お口の中を検査し、天然歯と被せ物・詰め物の位置や状態を確認する
  2. ホワイトニングで天然歯の色を明るくする
  3. 白さが落ち着くまで一定期間を置く(施術直後の色は変化しやすいため)
  4. 落ち着いた天然歯の色に合わせて、被せ物や詰め物の色を選び、作製・交換する

被せ物の作り直しに使う材料や方法については、当院のセラミック治療のページでご案内しています。また、ホワイトニングで変化が出にくい変色がある場合や、歯の形も同時に整えたい場合には、歯の表面に薄いセラミックを貼り付ける方法も選択肢のひとつです。詳しくはなるべく削らない治療としてのラミネートベニアを解説した記事をご覧ください。

ホワイトニングでしみるのはなぜ?いつまで続く?対策と事前チェック表

ホワイトニングでしみるのは、薬剤の刺激が歯の内部の神経に伝わりやすくなり、一時的に知覚過敏の状態になるためと考えられています。多くは一時的で、時間の経過とともに落ち着いていくとされていますが、しみやすさには個人差があります。

知覚過敏とは、冷たいものや風、歯ブラシの毛先などの刺激で、歯に一時的な鋭い痛み(しみる感じ)が生じる状態のことです。歯の表面を覆うエナメル質の内側には象牙質という層があり、そこには神経に通じる細い管がたくさん通っています。ホワイトニングの薬剤による刺激がこの経路を通じて伝わることが、しみる原因のひとつと考えられています。

しみる症状はいつまで続く?

一般に、ホワイトニング後のしみる症状は、施術当日から数日程度で落ち着くことが多いとされています。ただし、続く期間や強さには個人差があり、もともと知覚過敏がある方や、歯ぐきが下がって歯の根元が見えている方では強く感じやすい傾向があります。症状が長引く場合や、日を追うごとに強くなる場合は、自己判断で続けずに歯科医院にご相談ください。

しみるときの主な対策

  • 施術の間隔を空ける:オフィスの場合は次回までの間隔を調整し、症状が落ち着いてから再開します。
  • 装着時間や頻度を調整する:ホームの場合は、歯科医師の指示のもとで装着時間を短くしたり、休む日を設けたりします。
  • 知覚過敏に配慮した歯みがき剤を使う:しみる感覚をやわらげる成分を含む歯みがき剤の使用が勧められることがあります。
  • 温度差の大きい飲食を控える:しみる症状があるあいだは、冷たいもの・熱いものを控えると楽になることがあります。

また、薬剤が歯ぐきにふれると、ヒリヒリとした痛みや一時的に白っぽくなる変化が出ることがあります。こちらも多くは一時的とされますが、気になる症状があるときは早めにお知らせください。

しみやすさの事前チェック表

次の項目に当てはまる方は、ホワイトニングでしみやすい可能性があります。始める前に歯科医師に伝えておくことで、方法の選び方や薬剤の使い方、進めるペースを調整しやすくなります。

チェック項目 しみやすくなると考えられる理由 事前に相談したいこと
冷たいものがしみることが普段からある すでに知覚過敏の状態にある可能性がある しみる原因の確認と、方法・ペースの調整
歯ぐきが下がり、歯の根元が見えている 根元はエナメル質に覆われておらず、刺激が伝わりやすい 歯ぐきの状態の確認と、薬剤がふれにくくする工夫
歯にひびや欠けがある、歯ぎしり・食いしばりがある ひびなどから刺激が伝わりやすい ひびの有無の確認と、必要な処置の優先
未治療の虫歯や、詰め物のすき間が気になる 虫歯の部分から薬剤が内部に入り込むおそれがある 虫歯の治療を先に行うかどうか
以前ホワイトニングでしみた経験がある しみやすい歯質である可能性がある 前回の状況と、今回の進め方

こんなときは歯科医院に相談を

  • 上のチェック表に1つでも当てはまり、ホワイトニングでしみるのが心配な方
  • 前歯に被せ物や詰め物があり、ホワイトニング後の色の差が気になる方
  • 1本だけ歯の色が暗い、または以前より色が変わってきたと感じる方
  • ホワイトニングを試した後に、しみる・歯ぐきがヒリヒリするといった症状が続いている方
  • 何回くらい通えばよいか、予定の日に間に合うかを知りたい方

当てはまる項目がある方は、ホワイトニングを始める前に一度お口の状態を確認しておくと、ご自身に合った方法を選びやすくなります。

ホワイトニングは何回で白くなる?回数・期間と持続・後戻りの目安

白さの変化を感じるまでの回数や期間、白さがどのくらい続くかは、方法だけでなく、もともとの歯の色、変色の原因、飲食の習慣などによって大きく変わります。以下はあくまで一般的な目安であり、個人差があることを前提にご覧ください。

方法 変化を感じるまでの一般的な目安 白さの持続の一般的な目安
オフィス 1回で変化を感じる方もいますが、希望の白さまでには複数回の施術が必要になることが多いとされています 数か月程度で後戻りを感じ始めることが多いとされています
ホーム 毎日の装着を続けて、一般に2週間前後から変化を感じ始め、数週間かけて整えていくとされています 半年から1年程度とされることが多く、オフィスより保ちやすいとされています
デュアル(併用) オフィスで早めに変化を出し、ホームで整えていきます ホームと同様に、比較的保ちやすいとされています

※上記は一般的な目安であり、効果の感じ方や持続期間には個人差があります。

白さが後戻りする理由

ホワイトニングで明るくなった歯の色は、時間の経過とともに少しずつ元の色に近づいていきます。これを「後戻り」といいます。飲食物に含まれる色素が歯に付着・沈着することなどが、主な理由と考えられています。

特に施術の直後は、歯の表面を覆う薄い膜(ペリクル)が一時的に失われた状態になり、色素を取り込みやすいとされています。当院でも、ホワイトニング後2日以内は、色の濃い飲食を控えていただくようご案内しています。

白さを保つために意識したいこと

  • コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど色の濃い飲食物をとったあとは、早めに口をすすぐ、または歯をみがく
  • 喫煙はヤニによる着色の原因になるため、控えることが望ましい
  • 後戻りを感じたら「タッチアップ」で白さを整える
  • 定期検診とクリーニングで、表面の着色や汚れをためない

タッチアップとは、ホワイトニングで得た白さが後戻りしてきたときに、追加でホワイトニングを行って白さを整えることです。オフィスで行う場合と、以前に作ったマウスピースを使ってご自宅で行う場合があり、どのくらいの間隔で行うかは歯の状態や生活習慣によって異なります。

歯の表面の着色は、定期的なクリーニングで落とせるものも多くあります。クリーニングの内容については武蔵小金井でのクリーニング・定期検診について解説した記事を、通院を続ける意味については3か月に1回の定期検診とPMTCの効果を解説した記事をご覧ください。

歯科医院のホワイトニングとサロン・市販品の違いは?

歯科医院のホワイトニングと、サロンや市販品のホワイトニングは、同じ「ホワイトニング」という言葉が使われていても、使う成分と目的が異なります。どちらが良い・悪いということではなく、「歯そのものの色を明るくしたいのか」「表面の着色を落としたいのか」という目的に合わせて選ぶことが大切です。

使う成分と仕組みの違い

歯科医院のホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物を含む薬剤を使い、歯の内部の色素を分解して歯そのものの色を明るくします。こうした薬剤は歯や歯ぐきへの刺激もあるため、歯科医師の管理のもとで使用されます。

一方、サロンや市販品では、一般にこうした過酸化物の薬剤は使われず、歯の表面の着色汚れを落とすことで、歯の本来の色に近づけることを目的とした方法が中心とされています。

事前の確認の違い

歯科医院では、ホワイトニングを始める前にお口の中を検査し、虫歯や歯周病、ひび、被せ物の有無などを確認します。しみる症状の原因になりそうな状態が見つかった場合は、その治療を優先したり、方法を調整したりできます。サロンは医療機関ではないため、こうした診断や治療は行われません。

項目 歯科医院のホワイトニング サロン・市販品(一般的な例)
主な目的 歯そのものの色を明るくする 歯の表面の着色汚れを落とし、本来の色に近づける
主な成分 過酸化水素・過酸化尿素などの過酸化物 一般に過酸化物以外の成分が中心
事前の検査 虫歯・歯周病などを確認してから始める 診断・治療は行われない
行う人 歯科医師・歯科衛生士(オフィス)、ご自身(ホーム) ご自身で行う形が多い
保険の扱い 自由診療(保険適用外) 医療ではないため保険の対象外

気になっている色が表面の着色汚れによるものであれば、歯科医院でのクリーニングで明るさを取り戻せることもあります。どの方法が目的に合うのか迷うときは、まず今の歯の色が「表面の汚れ」によるものか「歯そのものの色」によるものかを確かめるところから始めると、選択肢を絞りやすくなります。

ホワイトニングができない人・向かない人は?事前の検査とクリーニングが大切な理由

ホワイトニングは多くの方が検討できる処置ですが、お口の状態や体の状況によっては、すぐに始められない、または効果が出にくいケースがあります。事前の検査で確認したうえで、先に治療を行う、時期を改める、別の方法を検討するといった判断をします。

ホワイトニングができない・控えたほうがよいケース

ケース 理由・考え方
妊娠中・授乳中の方 胎児や乳児への影響が十分に確認されていないため、一般に時期を改めることが勧められています
未治療の虫歯がある方 薬剤が虫歯の部分から歯の内部に入り、強い痛みにつながるおそれがあるため、治療を先に行います
歯周病で歯ぐきに炎症がある方 薬剤の刺激で症状が強く出ることがあるため、歯ぐきの状態を整えてから検討します
知覚過敏の症状が強い方 しみる症状が強く出やすいため、原因の確認と対策を優先し、方法を慎重に選びます

効果が出にくい・別の方法を検討したいケース

  • 前歯の被せ物・詰め物や、神経を取った歯の変色がある(前述のとおり、色合わせの順番や別の方法を含めて考えます)
  • テトラサイクリン系の抗菌薬などによる変色がある(効果が出にくいとされ、濃さや範囲によって見通しが異なります)
  • 歯の表面に白い斑点があるなど、歯の質に特徴がある(施術直後に色むらが目立って見えることがあります)

このほか、体質や服用中のお薬、全身の状態によって判断が必要な場合もあるため、問診で確認します。

事前の検査とクリーニングが大切な理由

ホワイトニングの前に検査を行うのは、虫歯や歯周病、ひびなど、しみる症状や痛みの原因になり得る状態を見つけておくためです。厚生労働省のe-ヘルスネットでも、むし歯と歯周病は歯を失う二大原因とされています(e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」)。どちらも初期には自覚症状が乏しいことがあり、自覚のないまま虫歯が残っていることもあるため、始める前の確認が欠かせません。

また、歯の表面に汚れや歯石が残っていると、薬剤が均一に作用しにくくなります。そのため施術の前に表面の汚れを落としておくことも、ホワイトニングの準備として大切です。

歯科医院でのホワイトニングの一般的な流れ

  1. 問診:気になっていること、希望の白さ、予定の時期などをお伺いします
  2. お口の中の検査:虫歯、歯周病、ひび、被せ物・詰め物の状態を確認します
  3. 歯の表面の汚れの除去:薬剤が作用しやすいよう、表面をきれいにします
  4. シェードテイキング:色見本で現在の歯の色を確認し、記録します
  5. ホワイトニングの実施:オフィスでは歯ぐきを保護したうえで薬剤を塗布し、光を照射します。ホームでは型取りをしてマウストレーを作り、ホワイトニング剤の使い方をご説明します
  6. 効果の確認:色の変化やしみる症状の有無を確認し、次回以降の進め方を相談します

よくある質問(FAQ)

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングはどっちがいいですか?

どちらかが優れているというものではありません。予定に合わせて短期間で変化を感じたい方はオフィス、ご自分のペースで進めて白さを保ちやすくしたい方はホーム、両方を重視したい方は併用が検討しやすい方法です。しみやすさや前歯の被せ物の有無によっても適した方法は変わるため、検査のうえでご相談ください。

ホワイトニングは何回で白くなりますか?

個人差があり、一概には言えません。一般に、オフィスは1回で変化を感じる方もいますが、希望の白さには複数回かかることが多いとされ、ホームは2週間前後から変化を感じ始めることが多いとされています。もともとの歯の色や変色の原因によっても変わるため、色見本で変化を確かめながら進めます。

ホワイトニングでしみるのはなぜですか?いつまで続きますか?

薬剤の刺激が歯の内部に伝わり、一時的に知覚過敏の状態になるためと考えられています。一般に数日程度で落ち着くことが多いとされますが、個人差があります。強くしみる場合や長引く場合は、自己判断で続けずにご相談ください。間隔や装着時間の調整で対応できることがあります。

ホワイトニングの効果はどのくらい持続しますか?

一般に、オフィスは数か月程度、ホームは半年から1年程度とされることが多いものの、飲食や喫煙などの習慣によって個人差があります。後戻りを感じたときはタッチアップで白さを整え、定期的なクリーニングで表面の着色をためないことが、白さを保つうえで役立ちます。

ホワイトニングができない人はいますか?

妊娠中・授乳中の方は、一般に時期を改めることが勧められています。また、未治療の虫歯や歯ぐきの炎症がある方、知覚過敏の症状が強い方は、先に治療や対策を行ってから検討します。検査の結果によって、始められる時期や方法をご説明します。

被せ物や詰め物も白くなりますか?

被せ物や詰め物、差し歯などの人工物は、ホワイトニングでは色が変わりません。前歯に人工物がある場合は、先にホワイトニングで天然歯の色を整え、白さが落ち着いてから、その色に合わせて被せ物などを作り直す順番が一般的です。

オフィスとホームを併用(デュアル)するのは何のためですか?

オフィスで短期間に変化を出しながら、ホームで白さを定着させて保ちやすくすることが目的です。通院とご自宅でのケアの両方が必要になるため、手間や費用はそれぞれ単独で行う場合より増えます。ご希望の時期や生活スタイルに合わせて検討します。

ホワイトニングの費用はどのくらいかかりますか?保険は使えますか?

ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。費用は方法や回数によって異なりますので、標準的な費用は当院の料金表をご確認ください。お口の状態によっては事前に虫歯などの治療が必要になることもあるため、診察のうえで全体の見通しをご説明します。

自由診療について

  • 治療内容: 歯科医院で過酸化物を含む薬剤を用いて歯を白くする処置(オフィスホワイトニング/ホームホワイトニング)
  • 費用: 自由診療(保険適用外)。費用は内容により異なります。標準的な費用は料金表をご確認ください。
  • 期間・回数の目安: 白さの感じ方には個人差があり、方法や歯の状態によって必要な回数・期間は異なります。
  • 主なリスク・副作用: 一時的な知覚過敏(しみる症状)、薬剤が歯ぐきにふれることによる痛み、施術後の着色しやすさ、時間の経過による白さの後戻り
  • お問い合わせ: アクセス・診療時間/お電話 042-316-1588

武蔵小金井でホワイトニングのご相談なら

ホワイトニングの種類や回数の考え方は、歯の状態やご希望、予定によって変わります。次のような方は、まずはご相談ください。

  • オフィスとホームのどちらが自分に合うか決めかねている方
  • 前歯に被せ物や詰め物があり、色合わせの順番を相談したい方
  • しみやすさが心配で、進め方を事前に確認したい方
  • 結婚式などの予定に合わせて、いつ頃から始めればよいか知りたい方

初回のご相談からホワイトニング開始までの一般的な流れは、次のとおりです。

  1. WEB予約またはお電話でご予約いただきます
  2. ご来院時に、気になっていることやご希望の白さ、予定の時期をお伺いします
  3. お口の中の検査で、虫歯・歯周病・被せ物などの状態を確認します
  4. 検査結果をもとに、考えられる方法、回数の目安、費用についてご説明します
  5. ご納得いただいたうえでホワイトニングを始めます(虫歯などがある場合は治療を優先します)

当院は日曜日も診療しています(祝日は休診です)。お口の状態を拝見し、診察のうえでご説明します。

参考文献・出典

監修:秋山 正憲(院長・審美治療/精密治療担当/医療法人社団デルタ)プロフィール

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療方針は診察のうえ個々の状態により異なります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

秋山 正憲

この記事の監修者

秋山 正憲院長・歯科医師(審美治療・精密治療担当)

武蔵小金井ハーヴェスト歯科・矯正歯科 院長。マイクロスコープを用いた精密治療、セラミック治療、ダイレクトボンディングを担当。英語での診療に対応。
SJCD レギュラーコース・マスターコース修了/5D アドバンスコース修了/日本口腔インプラント学会 インプラント100時間講習修了

公開日 2026.09.30 最終更新日 2026.09.25 | 歯科医師紹介

24時間受付WEB診療予約